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立ち食いそば山彦(たちぐいそばやまびこ)
白岩駅の裏手にある、昭和の終わり近くから続く小さな立ち食いそばの店。玉ねぎと人参を太めに切った厚いかき揚げと、手早く出てくる一杯で、勤め人や通りがかりの人に親しまれている。
概要
立ち食いそば山彦は、白岩市の白岩駅の裏手にある、小さな立ち食いそばの店です。看板の品は、厚みのあるかき揚げをのせたそばです。かけそばに揚げたてのかき揚げをのせた一杯は、400円台という値段で出されます。近ごろの物価を思えば、かなり手ごろな部類に入ります。
店は駅の表側の通りから一本入った裏手にあります。表通りのような華やかさはありません。それでも、朝から昼にかけて、仕事前や休憩中の人が途切れなく訪れます。
沿革
店が始まったのは昭和の終わり近くで、四十年ほど前のことと伝わります。はじめは、駅の裏手の細い路地に面した、間口の狭い店でした。当時はかけそばとうどん、ごぼう天などの数品だけで、客は通勤の人や、駅の裏手にある事業所の人が中心でした。
中ほどの時期に、かき揚げを店先で揚げて出す形に改めました。そのころから「かき揚げの山彦」として知られるようになります。以来、大きく手を広げることなく、同じ場所で同じ形の営業を続けています。近年は電子マネーでの支払いにも対応しました。
メニューと特徴
名物のかき揚げは、玉ねぎと人参を太めに切って、衣をやや多めにまとめて揚げたものです。丼の幅いっぱいに広がる大きさがあり、そばより先に満腹が来るという声も聞かれます。
- かけそば、かけうどん
- かき揚げそば(かき揚げうどん)
- ごぼう天そば、納豆天そば
- 肉そば、肉うどん
- 月替わりのそば・ご飯のセットや、朝の定食
- 冷たいそば(夏場)
- 大盛り、おにぎりなどの追加
食べ方には、常連それぞれの流儀があります。たとえば、衣の端を先につゆに沈めておき、半分ほど食べたところで、残りを丼の底へ押し込む食べ方があります。つゆを吸って崩れた衣は、そばとは別の味わいになります。大盛りにすると量が多いので、かき揚げを食べきれずに残す客もいます。
注文から提供までの早さも、店の持ち味です。注文して2〜3分ほどで、湯気の立つ丼が出てきます。天ぷらは、昼の混む時間帯には、ほぼ揚げたてが続くよう、小分けにして何度も揚げます。
店舗と営業
店内は、壁ぎわのカウンターに沿って立って食べる形で、座れる席は数席だけです。同時に入れるのは、せいぜい7人ほどで、混む時間帯は店先に短い列ができます。
営業時間は、朝7時ごろから夕方までです。日曜と祝日は休みの日が多く、営業日は店先の掲示で知らせています。ただし、祝日に店を開けることもあり、そのときは勤務のある人が昼にのぞいていきます。駐車場はなく、歩いて立ち寄る客がほとんどです。弁当や持ち帰りの用意もあり、駅から電車に乗る人が買っていくこともあります。
地域とのかかわり
白岩市は宮城県南部の城下町です。駅の近くで働く人や、通学・通院の人、警察官や市役所の職員など、昼の休憩の短い人が、手早く食べられる店として利用してきました。朝は始発に合わせて暖簾が上がり、夜勤明けの人が一杯を食べに寄ることもあります。
暑い日も雨の日も、客足はあまり変わりません。蒸し暑い昼に熱いそばを食べる人も、霧雨の中を歩いてくる人もいます。長く通う客には、かき揚げの厚みと、つゆの色の濃さが、この店の目印として記憶されています。駅の裏手という場所柄、観光客より地元の人が多く、顔なじみの店として親しまれています。