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宜野原市(ぎのはらし)
沖縄本島の中南部にある人口約10万人の住宅都市。基地を取り巻く密度の高い住宅街、海辺の大きな公園、市立図書館、公民館などがそろい、タイモや菊の栽培でも知られる。
概要
宜野原市は、沖縄本島の中南部にある人口約10万人の市である。面積は約19.8平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり約5,000人に達する。鉄道の駅がない市としては全国でもきわめて密度が高く、住宅街がぎっしりと広がる。市内には住宅街や海辺の公園、市立図書館、公民館などがそろい、暮らしに近い施設が身近にある。
位置と地形
島の県都にあたる奈覇市の北東およそ10キロメートルに位置する。市域の中央部から北部にかけての大部分を広い基地が占めており、住宅地は基地を取り巻くように東西と南に開けている。西側は海に面し、海岸ぞいには埋め立てで整えられた公園や宿泊施設が並ぶ。内陸の台地には、湧き水に恵まれた低地が点在する。南には浦副市、北には隣の町が接し、市域は細長く、東西は道路でつながっている。
歴史
古くは13世紀ごろから政治・経済・文化の拠点として栄えた土地と伝わる。戦後は住民の居住地が基地のまわりに再び形づくられ、人口が増えていった。1962年7月1日に市制を施行し、現在の宜野原市となった。以後、市の中心部の再整備や海岸の開発が進み、住宅都市としての性格を強めてきた。
産業
農業では、菊の栽培と、里芋の仲間であるタイモの栽培が知られる。とくに大山地域では湧き水を生かしたタイモ畑が広がり、市の農業を象徴する景色になっている。このほか、基地に隣接する土地柄から、商業とサービス業、教育機関に関わる仕事が暮らしを支えている。市の中央を南北に走る幹線道路の沿道には、大型店や飲食店が並び、買い物や食事に訪れる人も多い。
公共施設と見どころ
海辺には、広い芝生と運動施設を備えた大きな海浜公園があり、散歩や球技、早春の球団のキャンプの場として使われる。園内には野球場、陸上競技場、屋外のステージ、海沿いの遊歩道があり、夕方には夕日を眺める人でにぎわう。海に近い一帯には、1987年に完成した県のコンベンションセンターがあり、展示や会議、各種の催しに利用される。ほかに、市立図書館が本の貸し出しや調べものの場として親しまれ、各地区の公民館では教室や集まりが日々開かれる。大山のタイモ畑の周辺は、田園の景色を残す散策の場所になっている。
行事と暮らし
毎年、市内の公園や広場では地域の運動会や祭りが開かれ、秋には市民まつりで踊りや出店が並ぶ。海浜公園では早春に球団のキャンプが行われ、見学に訪れる家族連れも多い。住宅街では自治会の活動や公民館の学習会が盛んで、子どもから高齢者までが顔を合わせる機会になっている。基地と隣り合う市であることから、騒音や安全への関心は高く、市民の暮らしと基地の関係は、折にふれて議論される話題でもある。
周辺
南には浦副市があり、さらに南へ行くと県都の奈覇市に至る。バスや幹線道路で結ばれ、通勤や通学で行き来する人が多い。西の海岸ぞいには宿泊施設や飲食店が並び、観光で訪れる人の滞在先にもなっている。内陸の台地は、湧き水の低地と住宅地が交互に現れ、坂の多い街並みが続く。