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堀田解体工業(ほったかいたいこうぎょう)
大牟原市にある有限会社の解体会社で、木造住宅から鉄骨の建物までの解体を手がけ、1983年に創業した。炭鉱の閉山後に空き家や古い建物が増えたまちで、家屋の解体、分別、廃材の搬出までを一貫して請け負っている。
概要
堀田解体工業は、福岡県の大牟原市にある有限会社の解体工事会社である。木造住宅から鉄骨造の建物までを対象に、建物の取り壊し、廃材の分別、運搬、跡地の整地までを一貫して請け負う。1983年の創業で、従業員は十数人ほどの小さな所帯ながら、市内と近隣の市町から、住宅の解体を中心に仕事を受けている。
大牟原市 は炭鉱で栄えたが、閉山のあとに寂れたまちである。炭鉱の社宅や長屋、商店街の古い建物が空き家として残ることが多く、そうした建物を安全に取り壊し、土地を次の暮らしへ引き渡す仕事が、会社の中心になっている。
沿革
会社は1983年に、解体と土木の仕事をしていた職人たちが独立する形で創業した。当初は重機一台とダンプ数台で、市内の木造家屋の取り壊しを請け負っていた。創業のころは、閉山にともなって炭鉱住宅の払い下げや撤去が進んでいた時期にあたり、長屋の連棟解体が仕事の多くを占めた。
1990年代には、建設リサイクルに関する法律が整えられ、解体工事で出る木くず、コンクリート、金属などの分別と再資源化が求められるようになった。会社は分別解体の手順を整え、解体工事業の登録や産業廃棄物の収集運搬の許可を取って、廃材を自社で運べる体制を築いた。のちに有限会社として法人の形を整え、鉄骨造の事務所や小さな工場の解体にも対応できるよう、大型の圧砕機や鉄骨用の切断機を備えていった。
事業の内容
事業は大きく三つに分かれる。
- 木造住宅の解体:一般の戸建て住宅、離れ、蔵、納屋などの取り壊し。近隣への配慮が欠かせないため、散水による粉じんの抑制、防音シートによる養生、重機の作業時間の調整を徹底している。
- 鉄骨造・小規模な建物の解体:店舗、倉庫、小さな工場、事務所など。鉄骨は切断して鉄くずとして売却し、再資源化する。
- 付帯工事:ブロック塀や庭木、浄化槽、井戸の撤去、アスベストの事前調査への対応、更地にしたあとの整地と砕石敷きなど。
作業は、現地調査と見積もり、近隣へのあいさつ、ライフラインの停止確認、内装や設備の手作業での撤去、重機による本体の解体、分別と搬出、整地という順に進む。見積もりでは、廃材の処分費を含めた内訳を示し、追加費用が出る場合は事前に説明するのを方針としている。
設備と体制
保有する機械は、バックホウ(油圧ショベル)の大小数台、鉄骨や基礎コンクリートを砕く圧砕機、散水用の機材、2トンから10トンのダンプ車などである。資格をもつ職員が配置され、重機の運転、玉掛け、足場の組み立て、石綿の取り扱いなどの作業は、それぞれの資格者が受け持つ。朝の打ち合わせでの危険予知活動と、作業後の片づけを徹底し、無事故を目標にしている。
営業地域と所在地
事務所と資材置き場は大牟原市内にあり、重機とダンプの車庫を併設している。営業の範囲は市内を中心に、近隣の 大牟野市 など、福岡県南部の市町までである。依頼主は、相続した実家を処分したい個人、工務店や不動産会社、市や地区が進める空き家対策の事業など幅広い。
地域とのかかわり
人口が減って空き家が増える地域では、解体は暮らしを守る仕事でもある。倒れそうな古い家を取り除き、台風や火災の心配を減らす。会社は、行政の空き家対策の窓口と連携して、危険な空き家の解体を請け負うことがある。また、解体で出た木材や石材のうち使えるものを、希望する人に分けたり、庭の石や瓦を再利用に回したりする取り組みも行う。
解体の前には、住まいとして長く使われた家に感謝の気持ちをこめ、塩とお酒でお清めをする習慣がある。炭鉱の記憶をとどめる建物を取り壊すときは、写真による記録を残すこともあり、まちの変化を静かに見届ける会社として、地元に知られている。