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今浜市(いまはまし)

別名: 今浜、今浜の町

愛媛県北東部、瀬戸内海に面した市。造船・海運とタオルづくりを柱とし、島々をつなぐ橋の道で知られる、海に面したものづくりの町。

概要

今浜市は、愛媛県北東部の東予地方に位置する、瀬戸内海に面した市です。面積は約419km²、人口は約14万人で、県内でも有数の規模をもちます。市域は本土側の「陸地部」と、大島、伯方島、大三島などの島々からなる「島嶼部」に分かれ、多島海の景色が広がっています。古くから海の道の要所で、現在は造船・海運とタオルづくりを柱とする、海に面したものづくりの町として知られています。

所在地とアクセス

愛媛県の北東部、瀬戸内海に突き出した位置にあります。島々をつなぐ橋の連なりである「しまなみ海道」(西瀬戸自動車道)が、島嶼部を経て広島県の尾道方面と市を結んでいます。この道は平成11年(1999年)5月1日に全通し、海峡をまたぐ長大な橋が市の象徴の一つになりました。自動車のほか自転車や歩行者の通行路も整えられ、島々を巡る旅の道としても親しまれています。陸地部では鉄道と高速道路が通り、県都の松山方面や、瀬戸内海の対岸とも結ばれています。港からは島々へ向かう定期の船も出ており、橋のない小さな島へも船で渡ることができます。

歴史

瀬戸内海の海上交通の要所として、平安時代以前には伊予国の国府が置かれたと伝わります。江戸時代には城を中心にした城下町として発展し、港を通じた物資の行き来で栄えました。大正9年(1920年)2月11日に町と隣の村が合併して市制を施行し、最初の市が生まれました。その後、平成17年(2005年)1月16日に旧市と周辺の郡の11町村が新設合併して、現在の今浜市が発足しました。合併によって島嶼部の島々も市域に加わり、陸と海にまたがる広い市になりました。

産業

中心となるのは造船業です。市内には国内でも最大級の規模を誇る造船会社が本社を置き、周辺には船の部品や機器をつくる会社が集まっています。たとえば 浜辺精機株式会社 のような舶用機器メーカーが、そうした船づくりを支えています。海運業も盛んで、船を所有して貸し出す会社や、貨物を運ぶ会社が多く、全国でも有数の船主の集まる地域として知られます。もう一つの柱がタオルの生産です。明治時代に始まったタオルづくりは、現在も国内有数の産地として続いており、やわらかな風合いと品質の高さで全国に知られています。造船と繊維という、性格の異なる二つのものづくりが並び立つのが、この町の大きな特徴です。

見どころと特徴

島々を結ぶしまなみ海道は、橋の上から多島海の景色を見渡せる道として人気があり、サイクリングで訪れる人が全国から集まります。島嶼部には、海の安全を祈る古い神社や、かつて海を舞台に活躍した水軍の歴史を伝える史跡もあります。陸地部には、城跡を中心にした公園や、海辺の景色を楽しめる場所が点在します。柑橘の栽培も盛んで、島の斜面には段々畑が広がります。

暮らしと地域とのかかわり

市内には、子どもたちの学びを支える学習塾も開かれており、たとえば まなびの森 は小学4年から中学3年までの生徒が通う個別指導の教室です。市のにぎわいを支えるのは、港や工場で働く人々と、商店街や島々で暮らす人々です。造船所の進水式や、海にちなむ祭り、各地のイベントなど、海とものづくりに結びついた行事が一年を通して開かれ、市民の暮らしに根づいています。

周辺

瀬戸内海を挟んだ対岸には広島県があり、しまなみ海道を通じて人や物の行き来があります。県内では、東予地方の各市や、県都の松山方面とも道路や鉄道で結ばれています。海に面した立地を生かし、造船と海運、タオルという地域の産業を軸に、島と本土をあわせもつ独自の町として歩みを続けています。