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広島県(ひろしまけん)

別名: 広島、広洲市のある県

中国地方にある県で、県庁所在地は広洲市。瀬戸内海に面して約140の島を持ち、内陸には盆地や山地が広がる。造船・自動車・鉄鋼などの工業、カキ養殖、レモン、酒造で知られる。

概要

広島県は、中国地方の瀬戸内海側にある県である。面積はおよそ8,478km²で全国で11番目の広さを持ち、東西は約132km、南北は約119kmにおよぶ。人口は約267万人で、中国・四国地方では最も多い。人口密度は1km²あたり約316人と高く、全国でも上位に入る。県庁所在地は政令指定都市の広島県の中心である広洲市で、人口は130万人を超える。県内は14の市と5つの郡、9つの町からなる。

地形と気候

県域のおよそ8割は山地で、平地は狭い。北の中国山地から南の瀬戸内海へ向かって、山地、高原、丘陵、平野と階段のように低くなっていくのが特徴である。内陸には盆地が点在し、そのひとつである東広野市の盆地は、酒造と学園都市のまちとして知られる(東広野市)。

瀬戸内海には約140の島があり、島々が重なり合う多島美が見どころになっている。川は、広洲市の市街地で三角州をつくる大きな川と、北部の山間から日本海側へ流れ出る川の二つが代表的な水系である。ほかに、瀬戸内海へ注ぐ中小の川が沿岸の平野をうるおしている。

気候は、北部が日本海側の気候で、冬は雪が多く、山間部には豪雪地帯もある。それ以外の地域は瀬戸内海式気候で、降水量が少なく、冬も比較的温暖である。

歴史

古代には、県域は西部と東部の二つの国に分かれていた。江戸時代には複数の藩が置かれ、明治4年(1871年)7月の廃藩置県でまず広島県、福山県、中津県が設けられた。その後の統合を経て、明治9年(1876年)に隣の県から6郡が編入され、現在の県域が定まった。

近代には、軍港と工廠を持つ港町が造船の中心として栄え、大型軍艦の建造も行われた。第二次世界大戦の末期には、広洲市が原子爆弾の被害を受けた。戦後は復興をとげ、平和を願う都市として国内外に知られるようになった。

産業

県南部の瀬戸内海沿岸は瀬戸内工業地域の中心のひとつで、造船、鉄鋼、化学、自動車などの工場が集まる。県内には自動車メーカーの本社もあり、関連する部品工場が多い。

農水産業では、カキの養殖が有名である。広洲湾では1520年代ごろに始まったとされ、江戸時代にはブランドとして広く知られた。現在も全国有数の生産量をほこる。ほかに、島しょ部ではレモンの栽培がさかんで、国内の主要な産地になっている。酒造も古くからの産業で、東広野市の西庄は日本有数の酒どころである。

食品の流通では、県内に店舗を持つ食品スーパーのフレストや、青果と食料品を卸す広洲食品株式会社など、地域に根ざした企業がある。

教育と暮らし

県内には、県立の全日制高校が各地にあり、東広野市には県立東広野北高校や県立西庄高校がある。同じ市内の西庄には、市立の西庄小学校と西庄中学校も置かれている。広洲市の西部には、新しい住宅地の中にかえで公園のような身近な公園が整えられている。

観光とグルメ

多島美の景観、島をつなぐ橋と海沿いの道、平和を願う都市の施設、古い港町の町並みなどが観光の柱である。名物は、カキ料理、レモンを使った菓子や飲み物、ご当地のお好み焼きなどで、郷土の味として親しまれている。安芸郡の富中町には、大きなごぼう天で知られるうどん屋の瀧本がある。

交通

県内には新幹線の駅があり、山陽方面を結ぶ幹線と在来線が瀬戸内海沿いを走る。空港は内陸の台地と沿岸部にあり、港からは島々へ向かうフェリーや高速船が出ている。島と本土、島どうしは、複数の橋で結ばれている。