生活環境データベース » place
観音浜市(かんのんはまし)
香川県西部の海沿いにある、寺と田んぼが広がる落ち着いた雰囲気の市。いりこ(煮干し)の産地で、海辺の公園の巨大な砂の絵でも知られる。
概要
観音浜市は、香川県の西の端にある海沿いの市です。西は瀬戸内海に面し、愛媛県や徳島県とも境を接しています。人口は約5万4千人、面積は約118平方キロメートルで、県の西部(西讃地域)の中心として、役所や商業、医療の機能が集まっています。海沿いに寺と田んぼが広がる落ち着いた雰囲気があり、南の山ぎわから北の海辺まで、暮らしと仕事の場がゆるやかにつながっています。
位置と地勢
市域は、南の七宝ヶ嶺の山なみから、川がつくった平野を経て、海岸へ下る形をしています。財野川などの川が三角州をつくり、その平野に田んぼと畑、市街地が広がります。海岸には長い砂浜と松林が続き、沖には小さな島々が浮かびます。冬は雨が少なく温暖な瀬戸内の気候で、ため池がたくさんあるのも、この地方の特徴です。夏は雨が少ない年に水不足が心配されるため、古くから池の水を分け合う仕組みが地域に根づいてきました。
歴史
古くから港と門前のまちとして栄え、海を渡る人や荷が行き来しました。昭和の中ごろに市制が施行され、平成17年(2005年)10月に、隣り合う大野ヶ原町と豊磯町と合併して、現在の市域になりました。合併後は、山あいの農村、平野の市街地、漁港のまちをあわせもつ市として歩んでいます。市内の寺では、宝善寺のような真言宗の寺が、地域の信仰とお墓を守ってきました。
産業
農業では、平野の畑で育てるレタスが知られ、米づくりも続いています。水産では、沖の鵜吹島などで揚がる小魚を煮て干した「いりこ」が名産で、「小魚のまち」を名乗るほどです。ほかにも、冷凍食品などの食品製造や、海沿いの工場が、市の雇用を支えています。
見どころ
市のいちばんの顔は、海辺の琴浜公園にある巨大な砂の絵です。砂浜に大きな円形の模様が描かれ、高い所から見ると、海の青と砂の色のコントラストがはっきりします。夜はライトアップされ、願いごとをかなえる場所としても親しまれています。公園の周囲には松林と散歩道が続き、季節ごとに地元の人や観光客が訪れます。市内に点在する古い寺や、海を見下ろす山の展望所も、落ち着いた景色を楽しめる場所です。
行事と暮らし
夏には海辺で花火や祭りが開かれ、秋には各地区の神社や寺で収穫を祝う行事が行われます。冬の初めには、いりこの出荷が最盛期を迎え、港や加工場がにぎわいます。また、市内には打ちっぱなしのゴルフ練習場のみどりゴルフ練習場もあり、休日に体を動かす人の場になっています。
交通とアクセス
市内を民営の鉄道会社の本線が通り、市の玄関口となる駅から県内の主要都市へ結ばれています。自動車では、自動車道のインターが市内にあり、県の中心部や愛媛県方面へ短い時間で行き来できます。海沿いの道は、景色を楽しむドライブにも向いています。市内には路線バスもあり、駅と海辺の公園、山ぎわの集落をつないでいます。
周辺
東には隣の市が続き、海沿いに平野が連なります。南の山を越えると徳島県の山あいに入り、西は愛媛県の海沿いの市へ続いています。海を挟んだ沖合には、本州側の町も望めます。周辺の市町とは、通勤や通学、買い物を通じて日常的に行き来があり、西讃地域の暮らしを共に支えています。