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柏浜市(かしわはまし)
新潟県の西端近くにある、日本海に面した港町の市。冬は雪が深く、海沿いの市街地から山側の住宅地・山あいの集落まで広がる。石灰石とセメント、ズワイガニなどの漁、翡翠の文化で知られる。
概要
柏浜市は、新潟県の西の端に近い、日本海に面した港町の市である。人口は約3万6千人、面積は約746平方キロメートルと広く、海沿いの市街地と漁港、山すそに広がる住宅地、さらに奥の山あいの集落までが一つの市域に収まっている。山と海の距離が近く、川が短い距離で海へ注ぐため、市街地は海岸と山側の斜面のあいだに細長く延びている。
所在地とアクセス
県庁所在地の新渚市までは約170キロメートル、隣の県の県庁所在地までは約86キロメートル離れている。鉄道は新幹線の駅があり、民営の鉄道会社の路線と第三セクターの鉄道が通る。山あいへは単線の支線が延び、自動車道も市内を通る。西には断崖の続く海沿いの難所があり、古くは旅人が波打ち際を命がけで通った場所として語り継がれている。
気候
日本海側の気候で、冬は雪が多い。年間の降水量は約2,900ミリメートルに達し、山側の地区では年間の降雪が5メートルを超える。昭和46年(1971年)には特別豪雪地帯に指定された。家々の屋根は雪下ろしを前提とした造りで、住宅地では除雪と融雪の仕組みが暮らしの前提になっている。
歴史
昭和29年(1954年)6月1日に市制を施行し、平成17年(2005年)3月19日に、東隣の町と西隣の町を合わせて現在の姿になった。古くから海と山を結ぶ宿場と港の機能をもち、日本海側の街道筋の町として栄えた。平成28年(2016年)12月22日には、強い南風にあおられて市街地で大規模な火災が起き、約150棟が焼けた。その後、復興の過程で防火に配慮した町並みづくりが進められた。
産業
山からは良質な石灰石が採れ、石灰石の採掘とセメントの製造が長く市の主要産業になっている。漁業は市内に7つの漁港があり、とくに冬のベニズワイガニやズワイガニの水揚げで知られる。港町らしく、干物や練り物などの水産加工も営まれ、近年は地元の酒蔵や食の発信も盛んである。
見どころと特色
市域の一帯は、大地の成り立ちを学べる場所として評価され、平成21年(2009年)には国内で最初に世界の認定を受けた地質公園になった。海岸の砂利浜では翡翠(ひすい)の原石が拾えることで知られ、翡翠の加工と利用は古代から続く土地の文化である。市内にはこの石を展示する施設もあり、石を探して歩く人も多い。町なかには、雪の季節に通りを歩けるようにした庇の連なる「雁木」の通りが残る。
行事と食
毎年4月には、町の神社の祭礼として、二基の神輿が激しくぶつかり合う勇壮な祭りが行われ、市民が一年で最も熱くなる日となっている。食では、イカ墨を練り込んだ黒い焼きそばが近年の名物で、市街地の飲食店が出している。
周辺
東へ向かうと隣県境の山地と豪雪の町並み、西へ向かうと断崖の続く海岸と隣の県へ抜ける街道に続く。沿岸の都市としては、上嶺市や柏峰市などの新潟県内の市と、海沿いの道や鉄道でつながっている。