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川口食堂(かわぐちしょくどう)

別名: 川口、川口食堂(観音浜市)、港の川口食堂

観音浜市の港の近くにある、漁師や近所の人が昼に立ち寄る小さな食堂。地元で3代続く鮮魚店が営み、朝に揚がった瀬戸内海の魚を丼や定食で出す。

概要

川口食堂は、香川県の観音浜市の港の近くにある小さな食堂である。昼を中心に開き、船を上げた漁師や、近所の人、車で通りかかった人が立ち寄る。もとは地元で3代続く鮮魚店が営む店で、魚を仕入れて売る家だからこそ、朝に揚がった瀬戸内海の魚を、そのまま皿や丼にのせて出せるのが強みである。地元の魚や旬の野菜を使う「地産地消」を大切にしており、飾らない気軽な雰囲気で親しまれている。

場所とアクセス

店は観音浜市の海沿い、港の近くにあり、国道に面した道の駅の施設の中に入っている。最寄りの駅は民営の鉄道会社の予讃線の駅で、そこから歩くと20分ほどかかる。車なら、高松自動車道の大野ヶ原のインターチェンジから約10分で着く。駐車場は道の駅の共用で、約56台分の広さがあり、昼どきでも停めやすい。道の駅には産直の売り場や休憩の場所も並んでいるため、買い物や海辺の散歩のついでに立ち寄る人も多い。

営業時間と席

営業は昼の11時から15時までで、月曜と火曜が定休日である(祝日にあたる場合は翌水曜が休み)。宴会の予約には別に対応する。席は45席で、内訳はカウンター15席とテーブル30席。ひとりで来る漁師や勤め人はカウンターに座り、家族連れや仲間どうしはテーブルを使うことが多い。注文は食券制で、先に券を買って席につく、昔ながらの食堂の形をとっている。子ども連れの客のために、キッズルームや授乳室も近くに用意されている。支払いは現金のみで、クレジットカードは使えない。

料理と特徴

看板は、ハマチの漬けをのせた丼である。大きさを選べる「志」「並」といった呼び方で出され、ごはんの量も魚の量もたっぷりで、漁師の腹にも合うボリュームがある。ほかに、七つの小鉢と汁がつく「七福椀」と名づけた弁当風の膳や、その日の魚を使った日替わり定食がある。昼の予算は一人あたり千円以内に収まることが多く、毎日通う人にも無理のない値段である。魚は店主の家の鮮魚店が目利きして仕入れるため、鮮度と値段のつり合いが取れていることが評判の理由になっている。野菜や米も、できるだけ近くの産地のものを選んでいる。

沿革と営み

川口食堂は、港で魚を扱ってきた鮮魚店の家が、魚をもっと気軽に食べてもらいたいと始めた店である。鮮魚店は祖父の代から3代にわたって続き、店先で切り身や刺身を売る一方、飲食店や旅館へ魚を卸してきた。食堂は、その仕入れの力を生かして、魚屋が営む食堂という形でできた。のちに道の駅の整備にあわせて現在の場所へ入り、観光で訪れる人にも地元の魚を味わってもらう場になった。

地域とのかかわり

観音浜市は、いりこ(煮干し)の産地として知られる海沿いのまちで、寺や田んぼが広がる落ち着いた雰囲気をもつ。(観音浜市)川口食堂は、そうしたまちの港の暮らしに寄り添う店として、朝仕事を終えた漁師の昼食の場にも、近所の人が顔を合わせて話をする場にもなっている。漁のある日は昼前から席が埋まり、港の様子が自然と話題になる。海辺のまちの日常を支える、小さいながら欠かせない食堂である。

周辺

店の周りには、海に面した道の駅の広場と港の岸壁が広がる。昼食のあとに港をひとまわりして、停泊する漁船や波止場の釣り人を眺める人も多い。市内には、海辺の公園や宝善寺などの見どころもあり、食事と合わせて回る客もいる。(宝善寺)

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