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北前商店街(きたまえしょうてんがい)

別名: 北前、北前通り、北前商店街振興組合

秋田県内の秋嶺市の中心部、駅の西側にある、小さな商店が約550mの県道沿いに並ぶ商店街。お堀の緑に面した静かな通りで、文化施設や飲食店街をつなぐ中心商業街区の一部になっている。

概要

北前商店街は、秋田県内の秋嶺市の中心部にある、小さな商店が並ぶ商店街である。駅の西側およそ200mに位置し、約550mの県道沿いに店が続く。商店街の組織は昭和54年に振興組合として設立され、現在の加盟店は19店ほどである。大きなアーケードを持つ商店街ではなく、通りの景色と歩きやすさを大切にした、落ち着いた雰囲気の商店街として知られる。衣料、雑貨、飲食、サービスなど、日々の暮らしに近い業種の店が小さな間口で並び、買い物の通り道としても、散歩の道としても使われている。

所在地とアクセス

商店街は秋嶺市の千春明徳町にあり、振興組合の事務所は通り沿いの複合施設の中に置かれている。最寄りは秋嶺駅で、西口から歩いて数分ほどである。通りは県道の一部でもあるため、車の往来があり、歩道を歩く人も多い。市内を走るバスの停留所も近く、駅から歩く人のほか、バスで中心部へ出てきた人もそのまま通りへ入ることができる。通りの北側は城あとのお堀に面しており、城あとの公園のような緑の景色が目に入る。冬は雪が積もる土地柄のため、歩道の除雪や融雪には、店主たちも気を配っている。

歴史

駅の周辺は、かつて駅前の大型店と、西の飲食店街とを結ぶ通り道として店が増えていった。昭和54年に、通り沿いの商店が集まって振興組合を設立し、共同の販売促進や街路の環境づくりに取り組むようになった。その後、周辺にホテル、文化施設、県立の美術館などが新しく整備され、通りの性格も少しずつ変わっていった。いまは、買い物の場であるとともに、文化・芸術・交流の施設を結ぶ中心商業街区の一部として位置づけられている。人口の減少や郊外の大型店の増加といった変化のなかでも、小規模な店が顔の見える商いを続けてきたことが、この通りの歩みの特徴である。

特徴

商店街の大きな特徴は、お堀の緑に面した、文教地区らしい静かな環境である。周辺には高校が3校あり、登下校の時間帯には、通りに学生の姿が増える。加盟店は19店ほどと小規模で、顔なじみの客と店とのつながりが強い。東には駅前の大型店、西には夜に明かりのともる飲食店街があり、その間をつなぐ位置にあるため、昼は買い物や通学の人、夜は食事に向かう人と、時間帯ごとに通る人の顔ぶれが変わる。仕事帰りに灯油や日用品の値段を見て歩く人もいれば、霧雨の夜に街灯のにじむ通りを抜けて帰る人もいて、派手さはないが、暮らしの景色として親しまれている。

行事と利用

振興組合は、季節ごとの売り出しや、通りを使った催しを行ってきた。春は城あとの桜の時期に合わせて人出が増え、夏は夕方から通りに明かりがともり、秋は近くの文化施設の催しに合わせて散策する人が多い。冬は雪の中でも営業する店があり、温かい飲み物や軽食を求めて立ち寄る人もいる。近くの公民館で開かれる囲碁教室などの帰り道に通る人も多く、地域の習い事と暮らしをつなぐ通りにもなっている。休日の昼には、遅めの食事をとりに来る人もいる。

周辺

通りの周辺には、ホテル、文化施設、県立の美術館、高校3校、駅前の大型店、西側の飲食店街などが集まっている。北のお堀と城あとの緑は、散歩や休憩の場として使われ、買い物のついでに足を延ばす人も多い。県内の山あいの道を走るバイク乗りが、帰りに鎌山峠方面から戻って、このあたりで昼をとることもある。駅から近い立地を生かし、通勤・通学、買い物、観光の人が自然に行き交う、街なかの小さな商店街である。