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鞍吉中央病院(くらよしちゅうおうびょういん)
鞍吉市の東昭和町にある、県立の総合病院。許可病床304床で、中部の医療圏の中核を担い、基幹災害医療センターとして災害時の医療も支える。
概要
鞍吉中央病院は、鳥取県の中部にある鞍吉市の東昭和町に建つ総合病院です。許可病床数は304床で、内訳は一般病床300床と感染症病床4床。県が運営する公立の病院で、鞍吉市とその周辺の町を含む中部の医療圏で、中心的な役割を担っています。市内のおよそ300床という規模は、中部地域の入院医療を一手に受け止める大きさで、地域の診療所や介護の施設と手をつなぎながら、急性期の治療から退院後の相談までを受け持っています。
沿革
病院のもとになったのは、中部地域の農業協同組合の連合会が運営していた厚生病院です。この病院は昭和38年(1963年)4月に県へ移管され、県立の病院として新しく出発しました。公的な開設日は、同じ年の12月20日とされています。
移管ののち、設備や診療体制を段階的に整え、平成11年(1999年)5月には災害拠点病院の指定を受けました。のちに、県内の災害医療の中心を担う基幹災害医療センターとして位置づけられています。農村の医療を支えた組合病院の流れをくむため、地域の暮らしに根ざした医療を大切にする姿勢が、いまも受け継がれています。
診療科と医療の内容
内科系では、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、脳神経内科を備えています。外科系は、消化器外科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科が中心です。
そのほか、精神科、小児科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科を置いています。標榜する診療科が幅広く、がんや心臓・脳の病気から、お産や子どもの病気、高齢者のリハビリテーションまで、一つの病院で対応できる点が特徴です。手術や検査を行う部門に加え、薬剤部、検査部、栄養部、看護部などの専門職が、チームで一人ひとりの治療にあたっています。
災害医療での役割
基幹災害医療センターとして、地震や風水害などで多くのけが人が出たときに、傷病者を受け入れる役割があります。県内の医療機関や行政と連携し、災害時に医療の指揮をとる体制を整えています。ふだんから、職員による訓練や備えの確認が行われています。
また、夜間や休日の救急にも対応し、中部の各地から搬送される急病やけがの患者を受け入れています。感染症病床を4床もつことから、まれな感染症が広がったときの入院先としても、県の医療を支える役目を負っています。
地域医療とのかかわり
中部の医療圏では、かかりつけの診療所で日ごろの健康を守り、重い病気やけがのときに中央病院で高度な治療を受け、回復したらまた地域へ戻る、という流れを大切にしています。そのため、紹介状による受診や、退院後の療養先との連絡調整を担う窓口を設け、患者と家族が安心して次の場所へ移れるよう支えています。
人材の面でも、地域の看護の学校鞍吉市の学生を実習で受け入れるなど、医療を担う人の育成に関わっています。市民向けの健康講座や公開の催しを通じて、病気の予防や救急のかかり方を伝える取り組みも続けています。
所在地と利用
所在地は鞍吉市の東昭和町です。市の中心部から車で出向きやすい場所にあり、中部の町々からも通いやすい位置にあります。外来は平日の日中が基本で、初めて受診する人は、かかりつけ医の紹介状があると手続きが円滑に進みます。夜間や休日は、救急の入り口から受け付けます。駐車場や院内の案内も整えられ、高齢の人や車いすの人が迷わず移動できるよう配慮されています。