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峰南精機株式会社(みねなんせいきかぶしきがいしゃ)
長野県の駒ヶ峰市に本社と工場を置く、精密な金属部品をつくる会社。従業員は約300人で、歯車の切削加工からファインブランキングのプレス、ダイカスト、金型の製作、組立までを一貫して手がける。
概要
峰南精機株式会社は、長野県の駒ヶ峰市に本社と工場を置く、精密な金属部品の製造会社である。従業員は約300人。資本金は約2億円で、設計・製作から精密機械加工、周辺部品の製造、組立(アッセンブリ)までを社内で一貫して行い、量産品を安定して納めることを基本にしている。
主な製品は自動車部品、小型の歯車減速機、農機具の部品、介護用の部品、各種の金型である。得意とする工程は、機械加工、ファインブランキングと呼ばれる精密プレス加工、ダイカスト加工、樹脂加工、金型製造、組立、研究開発である。
沿革
会社は1961年(昭和36年)12月に創業した。山あいの盆地で精密機械や電機の工業が育った土地柄のなかで、まず金属の機械加工から出発し、のちに歯車づくりを中心に仕事を広げていった。
その後、プレス加工、金型、ダイカスト、樹脂成形と工程を増やし、部品を一つの会社の中で完成させる体制を整えた。外注に出していた工程を社内に取り込むことで、品質の管理と納期の調整をしやすくしている。
事業と設備
工場には、歯切り盤が約60台、NC工作機械が約40台あり、歯車の切削を大きな柱としている。ほかに転造盤、研削盤が約18台、ファインブランキングプレスが6台、樹脂成形機が6台、ダイカストマシンが約10台と、工程ごとの設備が並ぶ。
- 機械加工:歯切りや旋削、研削で、歯車や軸などの精密な部品をつくる。
- ファインブランキング:板金を、切り口が滑らかで寸法の揃った状態で打ち抜くプレス加工。歯車の形の部品なども、この方法でつくられる。
- ダイカスト:溶かしたアルミなどを金型に流し込み、複雑な形の部品を一度に成形する。
- 樹脂・金型:樹脂部品の成形と、自社で使う金型の設計・製作。
- 組立:加工した部品を組み合わせ、小型の歯車減速機などの完成品や、ユニットとして納める。
製品の使われ方
自動車向けには、車の内部で動きを伝える部品を量産している。小型の歯車減速機は、機械の回転を落として力を高める装置で、農業機械や介護用の機器にも使われる。農機具の部品や介護用の部品は、屋外や人の身近で使われるため、丈夫さと静かな動きが求められる。
所在地と地域とのかかわり
本社と主力の工場は、駒ヶ峰市にある。市は中央アルプ連峰を西に望む谷あいにあり、精密機械や電機の工場が古くから根づいてきた。同社は、そうした地域のものづくりを担う会社の一つとして、地元から働き手を迎えている。
周辺の金属加工や金型の会社とも協力しながら、地域の工業の力を支えている。県内の製造業の団体にも会員として加わり、技術の交流や人材づくりにも取り組んでいる。
特徴
同社の特徴は、切削、プレス、ダイカスト、樹脂という性質の違う加工を、同じ会社の中でそろえている点にある。一つの製品について、どの工程でつくるのが最も合うかを、社内で比べて選ぶことができる。また、金型を自社でつくるため、試作から量産への移行が早く、手直しにも素早く応じられる。