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なごみ分室(なごみとしょかんぶんしつ)
宜野原市の住宅街にある、市立図書館の小さな分室。2004年に開室し、蔵書は約5万6千冊。県内で初めて運営をNPOに委ねた分室として知られ、本の貸し出しと返却ができる。
概要
なごみ分室は、宜野原市の住宅街の中にある、市立図書館の小さな分室である。本の貸し出しと返却ができ、中心の図書館まで足を運ばなくても、歩いて行ける距離で本を借りられる場所として使われている。市立図書館の分室・分館のなかでは最も小さい部類で、延べ床面積は約430平方メートル、蔵書はおよそ5万6千冊である。小さいながら、一般書、児童書、郷土の資料が一通りそろい、子どもから年配の人まで幅広い世代が利用する。
所在地とアクセス
分室は、坂の多い住宅地の一角にあり、周囲には小さな商店や公園、学校が並んでいる。最寄りの路線バスの停留所から歩いて数分の距離で、近所の人は徒歩や自転車で訪れる。駐車場は台数が限られ、車で来る人は少ない。入口は段差の少ない造りで、ベビーカーや車いすでも入りやすい。
沿革
分室は2004年に開室した。市立図書館の分館・分室としては、比較的新しい部類に入る。地域の人から、中心の図書館が遠いという声が寄せられていたことが、住宅街に分室をつくる後押しになった。開室にあたっては、運営を民間のNPO法人に委託する方式が採られた。図書館の運営を民間に委ねるのは県内で初めてのことで、当時は全国の自治体からも注目された。以降、同じ形での運営が続けられ、地域の人が運営に関わる図書館として根づいていった。
設備と蔵書
館内には、貸出と返却を扱うカウンターを中心に、一般書の書架、児童書のコーナー、新聞や雑誌を読める閲覧席が配置されている。蔵書は約5万6千冊で、絵本や読み物のほか、暮らしの実用書、地域の歴史や文化についての本、方言や民話の資料がそろう。蔵書の検索は館内の端末や市立図書館のウェブサイトからでき、分室にない本は、中心の図書館や他の分館から取り寄せて受け取れる。借りた本は、市立図書館のどの館でも返却できる。
利用と開室日
開室は午前から夕方までで、毎週金曜日が休室日である。金曜日が祝日にあたる場合は、前日の木曜日も休む。利用には市立図書館の利用カードが必要で、市内に住む人や通勤・通学の人が登録できる。貸出の冊数と期間は、中心の図書館と同じ決まりに従う。
行事と地域とのかかわり
分室では、子ども向けの絵本の読み聞かせや、季節ごとの本の展示、工作などの催しが開かれている。運営にNPOが関わっていることもあり、地域の人が読み聞かせの担い手として参加することが多い。近所の学校の児童が、授業の一環で見学に訪れることもある。夏休みには宿題や自由研究の本を探しに来る子どもでにぎわい、静かな午後には、本を読みながら過ごす年配の人の姿が見られる。
周辺
分室のまわりには、住宅や小さな公園、学校が並び、散歩の途中に立ち寄る人も多い。本を借りたあと、近くの店でお茶を飲んだり、公園のベンチで読み始めたりする人もいる。住宅街のなかに溶け込んだ、ささやかな図書館として、暮らしの身近な場所になっている。