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帯野市(おびのし)

別名: 帯野

北海道内の平野にある市で、冬は氷点下20度近くまで冷え込む日があり、雪は多くないものの寒さが厳しい。大規模な畑作と酪農を基盤とする、地方の行政・商業・交通の中心である。

概要

帯野市は、北海道南東部の広い平野の中心にある市である。面積は約620平方キロメートル、人口は約16万人で、周辺の町村を含む地方の行政・商業・交通の中心になっている。冬は氷点下20度近くまで冷え込む日があり、これまでには氷点下38度を超える低温が記録されたこともある。一方で雪は多くなく、年間の降雪量は2メートル前後、日照時間は年に約2,000時間と長い。寒さは厳しいが、晴れる日が多い冬のまちである。

地理と気候

市域は平野の広がる内陸にあり、年平均気温は7度ほどである。夏は昼間に暑くなる日もあるが、朝晩は涼しい。冬は空気が乾いて晴れる日が多く、朝の冷え込みが特に強い。そのため、道路の凍結を防ぐ備えや、水道管の凍結を防ぐ水抜きが、暮らしの習慣として根づいている。雪は少ないため、雪かきの負担は豪雪地帯ほど重くない。冬の晴れた朝には、空気中の水分が凍って光る現象が見られることもあり、寒さの厳しい土地ならではの景色として親しまれている。市内には大きな川が流れ、その流域に平らな畑地が広がっている。

歴史

開拓が始まったのは明治16年(1883年)5月で、静岡県から来た開拓団の一行が入植したことに始まる。入植当初は、寒さと害虫、不作に苦しみ、厳しい暮らしが続いた。明治38年(1905年)に鉄道の駅が開業すると、市街地は駅を中心に発展し、農産物の集散地としての役割を高めた。昭和8年(1933年)に市制を施行し、その後は周辺の農村を支える中心都市として育った。戦後は畑作と酪農の規模拡大が進み、道路や鉄道、空港などの交通網も整えられて、北海道東部の拠点としての性格を強めていった。

産業

基幹産業は農業である。小麦、てん菜、豆類、ジャガイモを順に植える輪作の畑作が盛んで、大規模な酪農と畜産もある。農家1戸あたりの耕地は約27ヘクタールと、全国平均を大きく上回る大規模経営が特徴である。農産物の加工や、農業機械の販売・整備など、農業を支える仕事も多く、市内の帯野農機販売株式会社のように、農家に出入りして機械の販売と整備を行う会社もある。製糖や乳製品、製粉といった食品工場、物流、商業、サービス業も市の経済を支えている。金融の面では、札幕に本店を置く北洲銀行が道東に多く支店を構え、市内でも農家や事業所の取引を担っている。

交通とアクセス

市内には鉄道の帯野駅があり、北州鉄道の路線で札幕方面や道東の各地と結ばれている。駅の周辺には商店街やホテル、官公庁が集まり、市の中心街をつくっている。市の郊外には空港があり、道外との行き来にも使われる。道路は国道と自動車道が通り、周辺の町村への路線バスも発着する。冬は路面の凍結に備え、通勤や通学の人は早めに家を出る習慣がある。

教育と文化

市内には小中学校のほか、道立帯野南高校や帯野学院短期大学などの学校がある。農業や食品に関する学びが盛んで、地元の産業と結びついた実習や研究も行われている。春から秋にかけては、農産物の収穫を祝う催しや、屋台の並ぶ祭りが開かれ、冬にはイルミネーションが寒空を彩る。広い緑地や公園では、散歩やスポーツを楽しむ人の姿が見られる。

食と暮らし

市の食文化は、豊かな農畜産物に支えられている。豚肉を甘辛いたれで焼いてごはんにのせた丼、乳製品を使った洋菓子、豆を使った菓子などが名物として知られる。寒い土地柄、温かい料理や熱い汁ものも好まれる。住民の暮らしは、車を中心とした移動と、広い敷地の戸建て住宅が特徴で、厳しい冬を乗り切るための断熱や暖房の技術が発達している。

周辺

市の周囲には、畑地と牧場、防風林が広がり、遠くには山並みが望まれる。周辺の町村とは農業や医療、買い物の面で深く結びつき、帯野市は広い圏域の中心として人の流れを集めている。

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