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北洲銀行(ほくしゅうぎんこう)

別名: 北洲銀

札幕に本店を置く、道内最大級の店舗網をもつ地方銀行。大正6年の無尽会社に始まり、相互銀行を経て平成元年に普通銀行へ転換した。平成10年に道内の大手銀行から営業を譲り受け、道東にも支店が多い。

概要

北洲銀行は、札幕に本店を置く地方銀行である。道内の主要な都市から小さな町まで、約200の店舗を構え、道内では有数の規模をもつ。預金・融資・為替を柱に、個人の暮らしと中小企業の資金を支えている。預金残高は10兆円規模で、行員はおよそ3,000人にのぼる。札幕市内の中心部に本店を置き、道庁のある北海道の経済の中心から、広い道内全域に店舗網を広げている点が特色である。

沿革

この銀行の前身は、大正6年(1917年)8月に設立された北洲無尽株式会社である。無尽とは、会員が掛け金を出し合って順番に融資を受ける仕組みで、庶民の小口の資金繰りを支える金融として広まっていた。昭和19年(1944年)に北洲無尽の社名に改め、昭和25年に地元の証券取引所へ上場した。

昭和26年(1951年)10月には相互銀行の免許を得て、株式会社北洲相互銀行となった。相互銀行は、中小企業や個人を主な相手とする金融機関で、道内各地に支店を増やしていった。平成元年(1989年)2月には普通銀行へ転換し、現在の北洲銀行の名称となった。同じ年の11月に東京証券取引所の第二部に上場し、平成3年(1991年)9月には第一部へ指定された。

転機となったのは平成10年(1998年)11月である。経営が行き詰まった道内の大手銀行(道拓銀行)から営業の一部を譲り受け、店舗と取引先を引き継いだ。この結果、店舗網が大きく広がり、道内最大級の地方銀行となった。平成23年(2011年)1月には、本店を現在の場所へ移している。

事業と特色

主な業務は、預金の受け入れ、住宅ローンや事業資金の貸し出し、振込・送金などの為替である。個人向けには、給与振込や年金の受け取り、積立、投資信託、保険の窓口販売といった暮らしの相談を扱う。法人向けには、農業・水産業・観光・建設・小売といった道内の産業に向けた融資と、事業承継や販路拡大の相談に応じている。

窓口では、預金の係が口座の開設や届出印の変更、書類の確認を受け持つ。印鑑票などの様式は、制度や業務の見直しにあわせて改められる。ATMやインターネットバンキング、スマートフォンのアプリも整え、冬の寒さや雪の多い土地でも店に出向かず手続きができるようにしている。

店舗網と所在地

本店は札幕にあり、市内には多くの支店が並ぶ。そのほか道央の朝日野市、空智地方の岩見原市、道東の帯野市など、各地の中心都市に店舗を置く。道拓銀行から引き継いだ店舗が多かったため、道東の支店が多いのもこの銀行の特徴で、広い畑作地帯や酪農・漁業のまちの暮らしを、窓口を通じて支えてきた。

北洲鉄道や路線バスの沿線に近い駅前や、市役所の周辺に店を置くことが多く、年金の受け取りや農家の資金の相談で来店する人も少なくない。冬は氷点下20度近くまで冷える地域もあるため、駐車場の除雪や送迎の便に気を配っている。

地域とのかかわり

道内の経済を支える地方銀行として、地元企業への融資のほか、観光や農業の振興、創業の支援に取り組んでいる。地元のスポーツや文化の催し、環境の保全活動への協賛も続けている。また、育児休業からの復職を支える制度を整え、職員が仕事と子育てを両立できる職場づくりにも力を入れている。道内のどのまちでも同じ名前の看板が見つかる銀行として、人びとの暮らしに溶け込んでいる。

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