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桜堤公園(さくらつつみこうえん)
河川敷の近くにある、桜並木とベンチのある市民向けの公園。早咲きの寒桜が約1.2kmにわたって並び、犬の散歩に来る人も多い。
概要
桜堤公園は、埼玉県内の坂門市を流れる越瀬川の右岸、河川敷に近い堤に沿って細長く続く市民向けの公園である。川沿いに約1.2kmにわたって早咲きの寒桜が並び、3月中旬から下旬にかけて、ソメイヨシノより一足早く淡い紅色の花が咲く。園内には要所にベンチが置かれ、花の時期だけでなく、ふだんから犬の散歩に来る人も多い。入園は無料で、いつでも立ち寄ることができる。
所在地とアクセス
公園は越瀬川の右岸にあり、堤の上の道と河川敷の遊歩道が並んで続いている。住宅地と田畑のあいだを抜ける道沿いにあるため、近所の人は歩いて訪れることが多い。最寄りの駅からは徒歩で20分ほどかかり、遠方からは車で来る人も多い。花見の時期には臨時の無料駐車場が河川敷に設けられ、約100台が停められる。トイレは堤の入口近くに常設のものが1か所あり、花の盛りには仮設のトイレが堤の所々に置かれる。
歴史
堤の桜は、昭和50年代の終わりに、川の堤防を整える工事にあわせて植えられたのが始まりと伝わる。もとは堤の斜面を守るための草地だったが、地元の自治会と市が協力して苗木を植え、その後も欠けた木を少しずつ補ってきた。平成の初めには遊歩道とベンチが整えられ、市民向けの公園として親しまれるようになった。近年は樹齢を重ねた木の手入れが課題となり、枝の剪定や支柱の取り付けを、市と地元のボランティアが毎年の冬に行っている。
桜並木の特徴
植えられているのは、約200本の早咲きの寒桜である。この桜は埼玉県内で生まれた品種で、ソメイヨシノより10日から1週間ほど早く咲く。まだ空気の冷たい3月に花が開くため、春の訪れを告げる場所として地元で親しまれている。花の色はソメイヨシノより濃く、淡い紅色をしている。堤の上から川面を見下ろす並木が続き、花の頃には桜のトンネルのようになる。花は長く咲き続け、満開から散り始めまで2週間ほど楽しめる。
見どころと季節の楽しみ
見頃は例年3月中旬から下旬である。花の盛りには、並木の下を歩きながら川の流れと桜を眺める人でにぎわう。川にはカモやサギなどの水鳥が見られ、花の蜜を求めてメジロやヒヨドリが枝にとまる姿もよく見かける。堤の草むらでは、春はナノハナやタンポポ、秋はヒガンバナなど、季節ごとの草花も楽しめる。花が終わると、堤は新緑の木陰になり、夏は日よけの並木道として散歩やジョギングに使われる。秋は葉が赤や黄に色づき、冬は葉を落とした枝ごしに、広い空と川が見渡せる。
行事と利用
春には、桜の開花にあわせて地元の団体が「桜堤まつり」を開き、堤の上に露店や休憩所が並ぶ。夜には提灯が灯され、夜桜を見に来る人も多い。ふだんは、朝夕の犬の散歩やジョギング、ベンチでの休憩に使われ、近所の人どうしの立ち話の場にもなっている。犬連れの人は、リードをつけてふんを持ち帰るなど、公園のきまりを守って利用している。河川敷の遊歩道は、自転車で通り抜ける人もいるため、歩く人と自転車が譲り合って使うよう呼びかけがされている。
周辺
公園の周りには、住宅地と田畑が広がり、堤の先には河川敷のグラウンドや草地が続く。川に沿って上流や下流へ歩けば、橋のたもとで折り返す散歩のコースにもなる。春は桜、夏は緑、秋は夕焼けの川面と、歩く時期によって違う景色が楽しめるため、遠くから写真を撮りに来る人もいる。