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浜の見晴らし台(はまのみはらしだい)
潮野の海沿いにある小さな高台で、湾越しに山並みを望む見晴らしの場所。その下の草むらには秋になるとススキが生える。
概要
浜の見晴らし台は、潮野の海沿いにある小さな高台である。海に向かって少しせり出した場所にあり、湾の向こうに連なる高い山並みを遠くに見渡せる。その下の草むらには、秋になるとススキが生える。広い観光地というより、土地の人が散歩の途中に立ち寄る、身近な見晴らしの場所である。
所在地とアクセス
高台は潮野の海沿いの道に面している。最寄りの駅からは歩いて5分ほどで、海岸線を走る鉄道の車窓からも、その辺りの景色が目に入る。海沿いの道からは短い坂と階段で上がれるため、時間のないときでも、30分から45分ほどあれば景色を楽しんで戻れる。ゆっくり見て回る場合は1時間から1時間30分ほどを見ておくとよい。近くの喫茶かもめ堂やうみかぜ焼き店に寄る人も多く、半日の散策の一か所として組み込まれることもある。
景色の特徴
高台からは、湾の向こうに標高3,000m級の山々が連なって見える。海越しに高い山を仰げることは全国でも珍しく、この眺めが見晴らし台の一番の特徴である。海の中には、松を頭に載せた小さな岩礁が浮かんでおり、山並みを背にした姿は写真の題材としてよく選ばれる。近くには、昔、名のある武将が雨宿りをしたという言い伝えの岩があり、「雨が晴れるのを待った」ことが場所の呼び名の由来とされている。一帯は海辺の国立公園に含まれ、白い砂浜と青い松が続く景色として、全国の白砂青松の名所にも数えられてきた。
季節ごとの楽しみ
山並みがもっとも澄んで見えるのは、12月から2月にかけての午前中である。前の日に冷え込んだ早朝には、11月から3月ごろまで、海面から湯気のような霧が立ちのぼる「気嵐」が見られることもある。秋には、高台の下の草むらにススキの穂が揺れ、夕方の光を受けて金色に染まる。十五夜の前になると、ススキを刈りに訪れる人の姿がある。春から夏にかけては、潮風の中で松の緑と海の青が際立つ。
歴史と文化
この海辺は、古くから歌に詠まれてきた土地として知られる。奈良時代、この国の役人として赴任した歌人が、海辺の景色をいくつもの歌に残したと伝えられる。江戸時代以降は、北へ向かう街道と海沿いの道を行き来する旅人が足を止める場所となった。鉄道が海岸沿いに通ってからは、車窓から眺められる景色としても親しまれ、休日には写真を撮りに訪れる人が増えた。
利用と周辺
高台には、海を見渡せるように手すりとベンチが置かれ、昼夜を問わず立ち寄ることができる。展望の場所は無料で、朝の散歩や犬の散歩、写真を撮る人、海を眺めて休む人など、目的はさまざまである。駐車場は海沿いの道ぞいにあり、冬の早朝は、朝焼けの山を撮るために遠くから来る人で混み合う。近くの店では、温かい飲み物や軽食を買って景色を見ながら食べる人も多い。足もとの草むらは、秋の間は踏み荒らさないよう、地元の人が声をかけ合って見守っている。