FC2

Field & Community Culture Platform

生活環境データベース » place

田之浦神社(たのうらじんじゃ)

別名: 田之浦の神社、田之浦の八幡さま

柳瀬市の海ぞいの地区にある小さな神社。和銅3年の創建と伝わる八幡の神の社で、地区の氏神として親しまれ、秋の例祭には二台の山車が出て、祭りののぼりが立つ。

概要

田之浦神社は、柳瀬市の海ぞいの地区にある小さな神社です。奈良時代の和銅3年(710年)の創建と伝わり、八幡の神を祀って、地区の氏神として長く親しまれてきました。秋には祭りののぼりが立ち、例祭の日には境内と参道が多くの人でにぎわいます。海辺の暮らしと稲作の守り神として、漁に出る人も田を耕す人も、折にふれて手を合わせてきました。

所在地とアクセス

神社は柳瀬市の海ぞいの地区、住宅地のなかの宮の前と呼ばれる一角にあります。駅から歩いて15分ほどで、散歩がてらの参拝もしやすい場所です。参道は短く、鳥居をくぐると、手水舎と拝殿が見通せます。参道の両わきには古い石灯籠が並び、夕方には海からの風が境内を抜けていきます。社務所では電話での問い合わせにも応じています。例祭の日は周辺の道が細くなって混み合うため、車よりも徒歩での参拝が向いています。

歴史

創建は和銅3年と伝わり、海辺の暮らしと稲作の守り神として、地区の人びとの信仰を集めてきました。江戸時代には藩主の保護を受け、藩主が神社の近くに新しく馬場を設けたとされています。そのとき、豊作を願って「元山」と「翁媼山」と呼ばれる二台の山車が神社へ奉納されました。これが、今も続く山車の行事の始まりと伝えられています。以後、山車は代々の氏子によって修理され、守り伝えられてきました。明治以降も、地区の人口や暮らしが移り変わるなかで、氏子の世代交代を重ねながら祭りは絶えることなく続けられています。

見どころや特徴

見どころは、例祭に登場する二台の山車です。山車の組み立てには釘を一本も使わず、約450キロの葛のつるで骨組みを結びます。車輪は松の丸太を輪切りにしたもので、古い時代のつくりがそのまま受け継がれています。そのため、動くたびに木とつるがきしむ、素朴な音がします。山車の高さは人の背丈の何倍にもなり、のぼりや飾りを付けた姿は、住宅地の屋根の上にそびえて遠くからも目に入ります。境内には、季節の花を水面に浮かべた手水舎があり、写真を撮りに訪れる人も少なくありません。

行事と祭り

毎年9月の第4土曜日と日曜日は、秋の例祭です。祭りの前の週になると、地区の道すじや参道にのぼりが立ち、町内に祭りの近いことを知らせます。前日には氏子が集まって葛のつるで山車を結び上げ、当日は二台が神社を出て、地区の道をゆっくりと進みます。山車が通る道には家々の人が出て、子どもたちも綱を引いて加わります。夜には提灯の明かりがともり、境内は昼とはちがう静かなにぎわいに包まれます。ほかにも、正月の初詣や、年の瀬の境内の掃除など、一年を通して地区の暮らしと結びついた行事が営まれています。

周辺と地域とのかかわり

神社のまわりは、海ぞいの住宅地が広がる、落ち着いた地区です。柳瀬市は白壁の商家の町並みや夏の金魚ちょうちんで知られますが、柳瀬市のなかでも田之浦神社は、地区の人びとが祭りを通じて顔を合わせる場として大切にされています。山車の修理や祭りの準備は氏子が分担して担い、若い世代へ技を伝える機会にもなっています。秋の祭りの時期には、ほかの地区からも見物の人が訪れ、のぼりの立つ参道を歩く姿が見られます。

PR 人気の商品(広告)

Supported by 楽天ウェブサービス