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つばめ文庫(つばめぶんこ)

別名: つばめ文庫書店

韮里市の駅前にある、大正期に始まった小さな文房具と本の店。店主が選んだ本の棚と、月に一度の読書会、朝の集まりで、まちの人の知の交差点になっている。

概要

つばめ文庫は、韮里市の駅前にある、小さな文房具と本の店です。売り場は25坪ほどで、一般書や文庫、雑誌のほか、ノートや筆記具などの文具も並びます。大型書店のように何でもそろえるのではなく、店主が読んで選んだ本を中心にした、いわゆる「セレクト書店」の趣があります。駅から歩いてすぐの場所にあり、通学や通勤の途中に立ち寄る人から、本を目当てにわざわざ訪れる人まで、幅広い客を迎えています。

沿革

店の始まりは1918年(大正7年)です。創業者は、韮野から甲嶺へ出てきた明治生まれの人で、まちの中心部に店を構えました。屋号には、本という光がまちに差し込むようにという願いが込められています。

戦時中の1945年7月、空襲で甲嶺のまちは焼け野原になり、店もバラック同然の状態から建て直すことになりました。その後、代を重ねるなかで、三代目までは取次会社から届く配本をもとにした棚づくりでしたが、現在の四代目の代になってからは、半数以上の本を店主自身が選ぶようになりました。かつて周辺には大小あわせて10軒近くの書店がありましたが、人びとの住まいが郊外へ移るにつれて、いくつかは店を閉じました。そのなかで、つばめ文庫は商いを続けています。

品ぞろえと特徴

棚の中心は、店主が選んだ本です。話題の新刊だけでなく、長く読まれてきた本や、地元の暮らしに近い本が、手に取りやすい高さに並びます。文具では、学校で使うノートや鉛筆、筆記具、便箋や封筒など、毎日の暮らしで使うものを幅広く置いています。切手や郵便の趣味を持つ人が台紙などの小物を探しに来ることもあり、本と文具の両方がそろう小さな店ならではの使われ方をしています。

読書会と朝の集まり

つばめ文庫では、約10年前から、毎月第1金曜日の夜に読書会を開いています。参加者は10代から60代までと幅広く、同じ本を前にして、年齢や立場の違う人が感想を交わします。

また、毎週火曜日の朝7時からは、「朝の三文会」と呼ばれる集まりがあります。参加費は500円で、これまでに480回以上開かれてきました。仕事に出る前のひとときに、まちの人が集まって話をする場になっています。

交流の場として

2022年7月には、隣の空き店舗を改装して、交流のための小さなスペース「ひとやすみ座」を開きました。本の話や催し、ちょっとした勉強会に使われ、店の棚を眺めるだけではなかった人たちが、顔を合わせる場所になっています。店主は、地元で活躍する60人以上の人に、それぞれ推薦する本を選んでもらう「知の輪」のような取り組みも続けており、まちの人と本をつなぐ役を担っています。

所在地とアクセス

韮里市の駅前にあり、駅から歩いてすぐです。古い商店街の中町通りにも近く、散歩の途中に立ち寄りやすい立地です。同じ市内には、文具を扱う古屋文具店のような町の店もあり、本と文具の店がそれぞれの持ち味で、まちの暮らしを支えています。

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