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つばめ口の乗り場(つばめぐちののりば)
桑浜駅前にあるタクシーの乗り場。昼は通勤や買い物帰りの人、夜は飲み帰りの客が集まり、電車の到着に合わせて列の長さが変わる。
概要
つばめ口の乗り場は、桑浜駅前にあるタクシーの乗り場である。桑浜市の玄関口にあたる駅の出口の一つに面し、昼は通勤や買い物の帰りの人、夜は飲み帰りの客が列をつくる。雨の日や寒い日には、ふだん電車で帰る人も利用するため、駅前でもとくに人の動きが目立つ場所になっている。
所在地とアクセス
乗り場は桑浜駅の駅前広場に設けられている。駅には民営の鉄道会社の本線、私鉄の名古屋方面へ向かう線、地元の鉄道会社の路線、軽便鉄道の4つの路線が乗り入れており、乗り換えのために降りた人がそのまま乗り場へ向かうことも多い。改札を出て広場へ下りると、すぐに乗り場の標識と待機の車列が目に入る。駅前には路線バスの停留所も並び、タクシーとバスを乗り継ぐ人にも使いやすい。
駅の整備と乗り場
桑浜駅では2020年8月30日に新しい駅舎が使われはじめ、同時に駅の東西をつなぐ自由通路が開通した。通路は長さ約176m、幅約6mで、それまで駅の反対側へ行くには入場券を買って改札内を通るか、踏切まで回り道をする必要があった。通路にはエレベーターが東西の出口に1基ずつあり、西側にはエスカレーターもある。この整備によって、荷物の多い人や車いすの人も、段差を気にせず乗り場まで来られるようになった。乗り場の列の長さは、電車の到着時刻に合わせて波のように変わる。
利用のようす
乗り場には、市内の事業者の車が順番に並んで客を待つ。夕方から夜にかけては、居酒屋や貝料理の店が並ぶ繁華街から駅へ戻ってきた客が増え、金曜の夜や宴会の多い年末には列が広場の端まで伸びる。市内のタクシー会社では、駅の近くに営業所を置く桑浜つばめ交通株式会社が約38台の車を持ち、駅前での客待ちも行っている。運転手は列の先頭の車から順に客を乗せ、行き先を聞いて走り出す。傘をたたむ客を待つ、荷物をトランクに積む、といった細かな手間も、この乗り場の日常の風景である。
時間帯ごとの表情
朝は通勤や通院の客が中心で、駅から近い勤め先や病院へ向かう短い距離の利用が多い。昼すぎには、大きな荷物を引いた旅行客や帰省の人が続けて乗る。夜になると飲み帰りの客が集まり、終電の前後にもっとも列が長くなる。年末は帰省の人と忘年会帰りの客が重なり、白い息を吐きながら順番を待つ人の姿が見られる。雨の土曜日などは、午後に客足が途切れて車だけが並ぶ時間が続いたあと、夜に一気に動くこともある。
周辺と地域とのかかわり
駅前には貝料理の店や居酒屋が集まり、桑浜市の名物である貝の料理を楽しんだ帰りに乗り場へ来る人も多い。夏の祭りの時期には、にぎわいに合わせて乗り場の周辺も人が増え、帰りの足を求める客で夜遅くまで車の出入りが続く。川の河口に開けた海沿いのまちらしく、風の強い日や冷え込む夜には、乗り場の列に並ぶ人の足もとを寒さが抜けていく。駅前の乗り場は、旅の人にとってはまちの最初の入り口であり、地元の人にとっては一日の終わりに家へ戻る最後の道のりの始まりでもある。
利用のしかた
乗り場では、先頭から順に車へ案内される。到着した電車の乗客が一度に降りてくる時間帯は、車が足りずに少し待つこともあるが、列が動くたびに次の車が入ってくる。行き先を告げれば、運転手が道を選んで走る。電話で配車を頼む人もいれば、乗り場でそのまま乗る人もいて、利用のしかたはさまざまである。