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矢羽建材株式会社(やばねけんざいかぶしきがいしゃ)
1962年創業の、コンクリート製品と生コンを手がける矢羽市の建材会社。側溝やU字溝などの二次製品と生コンを、市内と近隣の公共工事や住宅工事に供給している。
概要
矢羽建材株式会社は、yabane-shiに本社と主力工場を置く、コンクリート製品と生コンクリートの製造・販売会社である。1962年の創業以来、田んぼの広がる農村地帯を中心に、道路や水路、住宅の基礎に使う建材を地元へ届けてきた。従業員は約60人で、製造、配送、品質管理、営業の各部門に分かれている。
沿革
創業は1962年で、当初は農業用の水路に使うU字溝や、水田の畦畔ブロックを小さな型枠でつくる工場として始まった。1960年代の終わりには、県内で道路や河川の整備が進んだことを受け、側溝や管類の生産を広げた。
1970年代に生コンクリートの製造設備を備え、製品と生コンの二本立てになった。1980年代には、遠心力で成形するコンクリート管と、プレキャストの擁壁・ブロックの生産ラインを増設した。1990年代以降は、品質管理の国際規格に沿った管理体制を整え、公共工事の仕様に合う製品を安定して出せる態勢を築いた。近年は、運搬車両の更新と、廃棄される余剰コンクリートの再利用にも力を入れている。
事業内容
事業は大きく二つに分かれる。
- コンクリート製品:側溝、U字溝、ボックスカルバート、擁壁ブロック、道路用の縁石、マンホールの部材など。工場で成形し、養生してから出荷するため、現場での作業が短くて済む。
- 生コンクリート:工場のプラントで、骨材・セメント・水・混和剤を配合し、ミキサー車で現場へ運ぶ。強度や スランプ(やわらかさ)の異なる配合を、用途に合わせて練り分ける。
注文の中心は、市や県が発注する道路・水路・農業基盤の工事と、地元の工務店が手がける住宅の基礎である。
品質管理と技術
生コンは時間が経つと固まるため、練り混ぜてから現場で打つまでの時間が管理の要になる。矢羽建材では、出荷のたびに強度試験用の供試体を採り、社内の試験室で圧縮強度を確かめている。骨材は近隣の川砂利と砕石を使い、粒の大きさと含まれる水分を毎日測って配合を補正する。製品工場では、型枠の精度、鉄筋の配置、養生の温度と時間を記録し、出荷した製品がどのロットのものかを後から追えるようにしている。冬は冷え込みが厳しいため、寒中コンクリート用の配合と保温養生の仕組みも用意している。
所在地と設備
本社と工場は、yabane-shiの郊外にある。工場の敷地には、生コンのプラント、骨材の貯蔵ヤード、製品の成形棟、養生棟、完成品の置き場が並ぶ。ミキサー車とダンプ、クレーン付きトラックを自社で持ち、配送の範囲はおおむね市内と、隣接する市町までである。生コンは練り混ぜから打設までの時間に限りがあるため、遠方へは運ばない。
地域とのかかわり
建材の会社として、水害や地震のあとの復旧では、側溝の部材や応急用の資材をいち早く出す役目を担う。栃木県内の災害時に資材を提供する協定に、地元の同業者とともに加わっている。また、地元の中学生の職場体験や工場見学を受け入れ、コンクリートが固まる仕組みを実験で見せるなど、ものづくりを知ってもらう取り組みも続けている。毎年の市の行事には、型枠でつくった小さな製品を記念品として提供することがある。
特色
矢羽建材の特色は、製品と生コンを一つの敷地で扱うことで、注文から納品までの流れを短くできる点にある。小さな注文にも応じ、現場の状況に合わせた寸法の特注品も受ける。また、使い終えた型枠や余った生コンを再利用することで、廃棄物を減らす工夫を重ねている。農村地帯の水路や道路の補修が続くなか、地域の基盤を足元から支える会社として知られる。