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ゆのはな湯(ゆのはなゆ)

別名: ゆのはな、ゆのはな湯、ゆのはな銭湯

臼野市の住宅地にある、昔ながらの小さな銭湯。色のついたやわらかな温泉を引き、入浴料は県の定める額で、近所の人が毎日の湯に通う。

概要

ゆのはな湯は、臼野市の住宅地の一角にある、昔ながらの小さな銭湯です。商店街や漁港のある市街地から少し離れた、細い道が入り組む住宅街にあり、大きな看板や駐車場はありません。入口の暖簾と、屋根の上の煙突のような換気口が目印です。近所の人が仕事帰りや夕食の前に立ち寄る、毎日の暮らしに近い公衆浴場として使われています。

湯は、地下から汲み上げた温泉を使っています。色のついたやわらかな湯で、肌に触れるととろりとした感じがあるため、湯上がりに肌がしっとりすると言われています。

所在地とアクセス

所在地は、大分県臼野市の住宅地です。県庁所在の大文市まで車で40分ほどの港町の中にあり、漁港や石灰石を積み出す港からも近い場所です。

周辺は戸建ての家と小さな畑、古い長屋が混ざる静かな地区で、利用者の多くは歩いて通います。自転車を入口の脇に停める人が多く、車で来る場合は、近くの萩の浜の駐車場など周辺の駐車場を使うか、近所に停めて歩いて来る人が目立ちます。入口の戸を開けると靴箱と番台があり、番台で入浴料を払う昔ながらの形です。

設備と湯

浴室は、男湯と女湯に分かれた、それほど大きくない造りです。壁にはタイル絵が残り、浴槽は1つずつで、あつめの湯とややぬるめの湯の2槽を備えるわけではなく、1つの浴槽に温泉を満たす簡素な形です。洗い場には、蛇口とシャワーが並び、桶と椅子が積まれています。脱衣所には、木製のロッカーと籐のかご、体重計、扇風機、古い柱時計があり、湯上がりに牛乳や飲み物を飲む小さな冷蔵庫も置かれています。

温泉は、色のついたモール泉に近い、植物由来の有機物を含む湯です。湯は透明ではなく、うっすらと褐色に色づいているため、湯船の底は見えにくくなります。湯あたりがやわらかく、冬でも湯冷めしにくいと、常連の間で言われてきました。

料金と営業

入浴料は、県が公衆浴場に定める統制額の430円で、これは県内の銭湯に共通の料金です。営業は午後からの夜の時間帯が中心で、日によって開く時間が少し違います。休みは週に1日ほどで、定休日は入口の貼り紙で知らせています。

タオルや石けん、シャンプーは、番台で小さなものを売っています。持参する人も多く、洗面器を抱えて通う人の姿が夕方の風景になっています。

歴史

ゆのはな湯は、住宅地が広がった昭和の中ごろに、近所の家に風呂が少なかった時代の公衆浴場として始まったと伝えられます。当時は、家に風呂のない世帯が多く、仕事を終えた人が夕方に集まって、湯船で一日の疲れをほぐしました。

その後、各家に風呂が入るようになり、市内でも銭湯が少しずつ閉じていきました。そのなかでゆのはな湯は、温泉を引く湯のよさと、地域の人の通う習慣で営業を続けてきました。建物は何度か手直しをしながら、昔の形をできるだけ残しています。

地域とのかかわり

ゆのはな湯は、入浴の場であると同時に、近所の人が顔を合わせる場にもなっています。脱衣所では、天気の話や畑の話、地域の行事の話が自然に交わされます。

高齢の人にとっては、毎日決まった時間に通うことが、体を温めるだけでなく、外に出る習慣になっています。肩や腰の重い日、冷え込んだ日には、熱めの湯に肩まで浸かって温まる人が多く、頭が重い朝や仕事の疲れた日に寄る人もいます。

周辺

周辺には、住宅地の細い道と小さな公園、漁港へ向かう坂道があります。湯上がりに、海風の通る道を歩いて帰る人が多く、冬の夜は特に、湯の温かさが長く残ると言われています。近くには、古い商店街や港があり、銭湯のある暮らしの道すじを形づくっています。

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