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臼野市(うすのし)

別名: 臼野、臼野の港町

大分県内にある海沿いの小さな港町。古い商店街と漁港、石灰石を積み出す港をもち、県庁所在の大文市まで車で40分ほどの距離にある。

概要

臼野市は、大分県の東の海沿いにある小さな港町である。人口は約1万3千人で、県内の市の中では最も少ない部類に入る。一方で、山と海にはさまれた狭い平地に家や店が集まっているため、人口密度は県内でも高い。面積は約80平方キロメートルで、本土側の市街地のほか、沖に浮かぶ有人の島と無人の小島を市域に含む。県庁所在の大文市からは南東へ約30キロ、車でおよそ40分の距離にあり、日帰りの買い物や通院、通勤の行き来がある。

所在地とアクセス

市域は南の海に面し、入り組んだ湾と、そこへ迫る石灰岩の山が景色を形づくっている。鉄道は民営の鉄道会社の本線が通り、大文市と南の港町を結ぶ途中に市の駅がある。道路は海沿いの国道が市街地を貫き、東西の自動車道のインターが市内にあるため、車での出入りも便利である。沖の島へは市の港から定期船が出ている。

歴史

古くから漁村と港として開け、江戸時代には周辺の藩のもとで海運と漁業、みかんづくりが営まれた。明治から昭和にかけては、山から掘り出される石灰石を原料とするセメント工業が根づき、港は石灰石を積み出す拠点となった。昭和26年に市制を施行し、その後も工場の操業と港の整備が市の暮らしを支えてきた。工場の近代化に合わせて人口は緩やかに減ったが、港まちとしての性格は今も変わらない。

産業と特徴

市の産業の柱は、石灰石の採掘とセメント工業である。市内には大手セメント会社の工場があり、石灰石の積み出し量は、全国の港から出る量の約4割を占めるといわれる。農業では、斜面の段々畑で育てるみかんなど柑橘類の栽培の歴史が古い。水産業では、沖の島のマグロはえ縄漁業が知られ、漁船の乗組員が暮らす島の集落は、漁業文化を伝える土地として評価されている。

商店街と漁港

市街地には古い商店街が残り、鮮魚店、青果店、食堂、理髪店などが軒を連ねる。漁港には朝に水揚げされた魚が並び、近所の人が買いに訪れる。銭湯のゆのはな湯や、歯科のみどり坂歯科医院のように、暮らしに近い店が住宅地に点在しているのも、この町の特徴である。海沿いの道には、浜を見渡せる萩の浜の駐車場があり、散歩や休憩に使われている。医療では、港の近くにある臼野みなと病院が地域の中心を担っている。

見どころと行事

観光では、イルカと触れ合える海辺の体験施設、湾を見下ろす展望台、ウミガメが産卵に訪れる海水浴場などがある。早春には河津桜の花を楽しむ催しが開かれ、夏から秋にかけては港まつりや扇子踊りの大会が行われる。海の幸とみかんを使った料理が各地で楽しめ、港の風景を目当てに訪れる人も多い。

周辺

北には県庁所在の大文市、南には同じように海に面した港町が続く。海岸線に沿って、漁村と小さな入り江、段々畑が交互に現れ、車や列車で南へ向かうと、似た景色の町が次々に現れる。

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