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阿凪市(あなぎし)

別名: 阿凪、阿凪の港まち

徳島県の東南部、四国の東の端にある市。港と工場が並ぶ海沿い、高台の住宅地(浜見地区など)、川がつくった平野の農地をあわせもち、LED・製紙・電力を柱とする県内第2の都市。

概要

阿凪市は、徳島県の東南部、四国の東の端にある市である。東は紀伊水道と太平洋に面し、人口は約6万4千人、面積は約279平方キロメートル。県内では県都の徳洲市に次ぐ規模の市で、港のまちの顔と、高台に広がる住宅地の顔、そして川がつくった平野の農地の顔をあわせもつ。

市の北寄りを桑瀬川が貫き、南には県内で最も長い大きな川が河口を開く。海沿いには港と工場が並び、背後の台地や丘には住宅地が段々に続く。浜見地区は海に近い住宅地として知られ、買い物や通学の人が行き交う。

所在地と地形

海岸線は入り組んだ入り江と砂浜が交互に続き、北の脇には、国から水質のよさを高く評価されたことのある北の浜海岸がある。この海岸は、海岸線の国定公園の北の端にあたる。

平野部は川の運んだ土砂でできた低地で、市街地と田畑が広がる。内陸の山あいではタケノコの栽培がさかんで、生産量は全国でも指折りの規模とされる。冬でも比較的あたたかく、日照が長いことも、市の暮らしと農業を支えている。

歴史

阿凪市は、1958年5月1日に、港町の潮丘町と波見町が合併して市制を施行した。もとは漁港と農村の町であったが、昭和30年代に入り、臨海部に大きな製紙工場が1959年から操業を始め、続いて発電所が建てられると、工業のまちへと姿を変えていった。

1990年代には国道の阿凪道路が開通し、市内の移動が楽になった。2003年には市の玄関口である阿凪駅が橋上駅舎に改築された。2006年3月20日には、大きな川の流域にあった二つの町を編入して現在の市域となり、県内第2位の都市になった。

産業

阿凪市の産業の柱は、LED、製紙、電力の三つである。

地元の小さな事業者も多く、電気工事の南洋電工株式会社や、冷凍水産加工の潮風フーズ株式会社などが港まわりと住宅地を支えている。農業ではタケノコのほか、野菜や果樹が育てられ、漁業では沿岸の小型漁船が水揚げを続ける。

港とまちなか

港の近くには、小さな飲食店と商店が並ぶ通りとしてkamome-yokochoがあり、仕事帰りの人や港で働く人が立ち寄る。浜見地区をはじめとする高台の住宅地からは、港と海を見下ろす景色が開ける。古い市街地は坂が多く、住宅の合間に神社や公園が点在する。

教育と交通

市内には高等専門学校の阿凪高専があり、工業のまちらしく、ものづくりや電子・情報の人材を育てている。交通は、民営の鉄道会社の路線が市の中心の阿凪駅に通じ、国道と自動車道が県都方面や県外とを結ぶ。港は貨物の積み出しと、沿岸の漁業の拠点を兼ねる。

行事とくらし

市では、港の海開きや、秋の地域のまつりなど、海と川にちなんだ行事が営まれている。LEDの光を使った冬のイルミネーションも、まちの名物として親しまれ、家族連れが訪れる。海沿いの工業、高台の暮らし、川沿いの農地が近い距離に収まっているため、通勤や買い物、通学の動きは、坂と港のあいだを毎日行き来する形になっている。

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