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潮風フーズ株式会社(しおかぜふーずかぶしきがいしゃ)
阿凪市の港の近くにある冷凍水産加工の会社。2003年に設立され、魚の切り身、干物、練り物に加え、煮魚やはも料理などの調理済み冷凍品を作り、スーパー、外食、施設給食、ギフト向けに出荷している。
概要
潮風フーズ株式会社は、阿凪市の港の近くに工場を置く冷凍水産加工の会社である。魚の切り身、干物、練り物を作り、スーパーや外食の事業者に出荷している。近年は、煮魚や惣菜のように「温めるだけで食べられる」調理済みの冷凍品にも力を入れている。従業員は数十人規模で、地域の水産加工の担い手として知られている。
沿革
会社の設立は2003年6月である。当初は地元の港に揚がる魚を仕入れ、切り身や干物に加工して卸す事業が中心だった。その後、急速冷凍の技術を磨き、獲れたての魚を新鮮なまま煮魚などに仕上げて凍結する商品づくりに進んだ。2008年11月には、水産加工の技術と冷凍技術を生かして新しい鮮魚加工商品を開発・製造・販売する計画が、国の中小企業向けの連携支援の制度で認定を受けた。以後は、水産品の産地と加工業者、料理人が組んで商品を開発する体制を整えてきた。
事業と商品
主力は三つの分野に分かれる。
- 素材加工:魚の切り身、干物、練り物。スーパーの鮮魚・加工品売り場や外食店向けに、定量でそろえて出荷する。
- 調理済み冷凍品:近海で獲れる大衆魚を煮魚などに加工してから急速冷凍し、調理の手間をなくした商品。施設の給食や惣菜向けに、湯せんで温めるだけで使えるパックも手がける。
- ギフト向け商品:はも、あわび、伊勢えびなどを使い、湯引きやしゃぶしゃぶ用のセット、おせち、高級な料亭の味を再現した料理として贈答用に販売する。
はもは特に力を入れる素材で、骨切りから湯引きまでの手仕事と冷凍技術を組み合わせ、家庭でも料亭に近い食べ方ができるようにしている。取引先の求めに応じて、他社ブランドの商品を製造する受託(OEM)にも対応している。
品質とこだわり
原料は、できるだけ地元・徳島県産の素材を使う方針である。水産品の仕入れから加工食品の製造までを、関連会社と連携して域内でそろえられるため、素材の出どころを示しやすい。急速凍結で鮮度と食感を保ち、煮汁や味付けの工程を社内で管理している。また、関連会社2社とともに、イスラム教徒向けの食の基準であるハラル認証を2つの団体から取得した。認証を受けた商品のひとつが冷凍のちらし寿司で、マレーシアなどイスラム圏の市場への輸出に向けた商談も進めている。
所在地と設備
工場は阿凪市の港の近く、漁港や魚市場に近い位置にある。水揚げされた魚を短い時間で運び込めることが、加工品の鮮度を支えている。工場には切り身・骨切りなどの加工室、煮魚の調理室、急速凍結設備、冷凍保管庫を備え、冷凍のまま全国の売り場や施設へ配送する。
地域とのかかわり
港のまちである阿凪市では、水産加工が雇用と暮らしを支える産業のひとつになっている。潮風フーズは地元の漁業者や水産業者から原料を仕入れ、地場の素材を全国へ届ける役割を担う。港の近くで開かれる海陽の朝市のような朝市とは違い、冷凍による長期保存と全国流通を強みとして、地元の魚の販路を広げている。調理済みの冷凍品は、調理の人手が不足しがちな福祉施設や病院の給食にも向く商品として評価されている。