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八幡さま(はちまんさま)
香川県の高枡市の西部、堤防の手前にある近所の小さな神社。正式な社名は幡広神社で、応神天皇を祀る土地の氏神として、散歩の途中に立ち寄る人に親しまれている。
概要
八幡さまは、香川県の高枡市の西部、田畑と住宅が混ざる土地にある小さな神社です。地元では「八幡さま」と呼ばれ、正式な社名は幡広神社といいます。祀られているのは、八幡の神として広く知られる応神天皇で、土地の氏神として暮らしを見守ってきました。堤防へ出る道の手前にあり、朝夕の散歩の途中に前を通る人が多い場所です。
所在地とアクセス
所在地は香川県高枡市の西部です。堤防の手前、あぜ道と住宅地の境目にあたり、堤防から歩いて数分ほどの距離です。入口には鳥居が立ち、石段を上がると社殿があります。境内は広くありませんが、鳥居のそばには桜の木があり、春には花びらが石畳に吹きだまります。車で参拝する場合は近くの路肩や空き地に停める人が多く、散歩のついでに立ち寄る人がほとんどです。専用の大きな駐車場はなく、バスや電車で来る人も少ないため、参拝者の多くは歩いて来られる範囲に暮らす人たちです。
歴史
創建については伝えが一つに定まっていません。ある記録では江戸時代の中ごろ、本殿が造られたとされ、別の記録では、この土地の旧家が古い時代に創建したと伝えます。いずれにしても古くからの社で、戦国時代の兵火で被害を受けたのち、江戸時代初めの寛永年間に再興されたと伝わります。その後、元文年間に修造が行われました。
明治15年(1882年)には大きな暴風雨で社殿が大破しました。翌明治16年の9月に再興の工事が始まり、明治19年(1886年)の8月に竣工しています。足かけ4年にわたる工事は、氏子が力を合わせて進めたものでした。このときの普請の記憶は、いまも地区の年配の人の間で語り継がれ、社殿の傷みを見つけると、早めに手を入れる習わしにつながっています。
見どころと特徴
見どころは、石段と古い鳥居、そして季節ごとに表情を変える境内です。春は鳥居のそばの桜が咲き、散りはじめると石畳が淡い色に染まります。花が終わるころには葉桜となり、風の日には花びらが石段の隅に集まります。夏は木陰が深く、蝉の声のなかで涼をとる人がいます。秋は落ち葉が参道を覆い、冬は霧雨や小雪のあとに、石段がしっとりと濡れて静かな空気になります。
社殿は小ぶりですが、屋根や木組みに修造を重ねた跡が見られます。派手な飾りはなく、地域の人が手入れを続けてきた、素朴で落ち着いたたたずまいが特徴です。石段の下で足を止め、鳥居に向かって軽く頭を下げて通り過ぎる人も多く、参拝というほど構えず、日々の暮らしの区切りとして立ち寄る場所になっています。
行事と利用
正月には初詣に訪れる人があり、氏子を中心に境内の掃除や飾りつけが行われます。春には桜を眺めに立ち寄る人が増え、秋には例祭が営まれます。年末には氏子が集まって境内を清める大掃除をし、新しい年を迎える準備をします。ふだんは、犬の散歩の人や朝の運動をする人が、鳥居の前で一礼したり、石段の下で休んだりしています。七五三や家内安全の祈願で訪れる家族もあります。
周辺
神社の先には堤防が続き、海のほうから吹く湿った風や潮のにおいを感じられる散歩道になっています。堤防と神社のあいだにはあぜ道が通り、雨のあとは草が濡れて歩きにくいこともありますが、四季の草花を楽しめる道です。近くには田畑と住宅が広がり、神社は、堤防へ向かう朝の散歩の目印として、地域の人に親しまれています。