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北浅精機株式会社(ほくせんせいきかぶしきがいしゃ)
長野県小室市の西ノ原にある精密部品のメーカー。従業員は約250人で、建設機械や産業機械、船舶用ディーゼルエンジンの部品の加工と組立を手がける。
| 所在地 | 長野県小室市西ノ原1473番地6 |
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概要
北浅精機株式会社は、長野県小室市の西ノ原地区にある精密部品のメーカーです。従業員は約250人で、建設機械、鉱山機械、産業機械、船舶用ディーゼルエンジンの動弁部品などの加工と組立を主な仕事としています。完成品を自社の名で売るのではなく、大手の機械メーカーに納める部品を作る会社で、同じ形の部品を安定した精度で作り続ける力が信用の土台になっています。
沿革
戦後まもない昭和22年(1947年)11月に、小室市内で機械加工の会社として創業しました。創業当初は、地元の工場から頼まれる機械部品の加工が中心でした。昭和30年代から40年代にかけて、建設機械や産業機械の需要が伸びると、油圧機器や船舶用エンジンの部品へと取引先を広げました。資本金は約4,900万円で、長く同じ場所で操業を続けています。現在の従業員数は約250人です。
事業と製品
主な製品は次のとおりです。
- ディーゼルエンジン用のノズルホルダー、スペーサー、プーリーのアッセンブリー、カップリングなどの部品
- 船舶用ディーゼルエンジンの動弁部品
- 建設機械に使われる油圧バルブ
- 水ポンプの部品や組立品
どれも、わずかな寸法の狂いが機械の動きや耐久性に響く部品です。そのため、金属の棒材や鋳物を削る工程のあとに、洗浄、検査、組立と進みます。単品の加工だけでなく、部品を組み合わせた状態まで仕上げて納める点が、この会社の強みです。
工場と体制
工場は小室市の西ノ原にあり、旋盤、マシニングセンタ、研削盤などの加工機械と、測定のための検査設備をそろえています。工場では、加工、検査、組立の各工程の担当者が分かれ、図面どおりの寸法に収まっているかを工程ごとに確かめながら進めます。部品の種類が多く、一度に作る数も品目によって大きく違うため、段取りの替え方や機械の調整を、経験を積んだ技能者が受け持っています。従業員約250人のうち、製造現場で働く人が大半を占め、若手には先輩の技能者が付いて、測定や機械操作を段階的に教えています。
品質への取り組み
納め先が大手の機械メーカーであるため、品質の管理は日々の仕事の中心にあります。加工した部品は、寸法、表面の状態、形のゆがみなどを測定器で確認し、基準に合わないものは出荷前に取り除きます。組立品では、部品を組み合わせたあとの動きも確かめます。不具合が見つかったときは、どの工程で起きたかをさかのぼって調べ、同じことが起きないように作業の手順や治具を見直します。こうした記録の積み重ねが、取引先からの継続した発注につながっています。
地域とのかかわり
小室市は浅峰山を望む市で、味噌・調味料のメーカーであるやまぶき味噌株式会社など、ものづくりの会社が市内にあります。北浅精機は、そうした地元の製造業の一つとして、市内や近隣から働き手を迎え、地域の雇用を支えてきました。工場の近くの高校や専門学校から新しい社員を受け入れ、長く勤める人が多いことも、技能を次の世代へ引き継ぐ力になっています。
特徴
北浅精機の特徴は、機械の中で目立たないが欠かせない部品を、加工から検査、組立まで一貫して請け負う点にあります。建設機械や船舶といった、止まれば大きな影響が出る機械の部品を扱うため、派手さよりも、確実に同じ品質で作り続けることを大切にしています。創業から70年を超える歴史の中で培った加工の技術と、現場の技能者の経験が、会社の強みとなっています。