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やまぶき味噌株式会社(やまぶきみそかぶしきがいしゃ)
小室市内にある味噌・調味料のメーカー。1921年に創業し、国産の大豆と米を使った米こうじ多めの信州みそを中心に、麹、漬物の素、だしなども作っている。
| 所在地 | 長野県小室市余良町1362番地4 |
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概要
やまぶき味噌株式会社は、長野県東部の城下町、小室市にある味噌・調味料のメーカーである。1921年(大正10年)の創業以来、信州みそを中心に、米麹、漬物の素、だし類などを作ってきた。北に浅峰山を望み、高原の冷涼な気候に恵まれた小室の土地で、寒い冬の気温を発酵と熟成に生かした味噌づくりを続けている。
味噌づくりに使う原料は、国産の大豆と国産の米である。家族経営の流れをくむ小さな蔵のつくりを残しつつ、現在は株式会社として、市内の量販店や直売、通信販売、ふるさと納税の返礼品などを通じて商品を届けている。
沿革
小室は街道の商都として栄え、明治以降も味噌、醤油、酒の醸造がさかんな土地だった。やまぶき味噌は、そうした醸造のまちの空気のなかで、1921年に味噌の仕込みから始まった。創業当初は、近隣の農家や旅籠、商家に量り売りで味噌を納める小さな店であったと伝わる。
昭和の戦後には、木桶に代わって大型のタンクや樹脂製の容器が使われるようになり、家庭向けの小分け商品が増えた。のちに株式会社となり、味噌のほか、麹や調味料へと品ぞろえを広げた。現在も創業の年を社の原点として大切にしている。
商品と特徴
主力は信州みその甘口である。大豆10に対して米を13の割合で仕込む、米こうじの多いつくりで、塩分は10%台前半(1kg入りの商品で10.6%)に抑え、まろやかな甘みとやわらかな香りをもつ。この甘口をさらに丁寧に仕込んだ「特製甘口」もあり、味噌汁のほか、ドレッシングや和え物、炒め物の味つけにも向く。
味噌のほかには、次のような商品がある。
- 米麹:甘酒や塩麹、味噌の手づくりに使う生麹と乾燥麹
- 漬物の素:白菜、きゅうり、野沢菜風の青菜などに使う、家庭向けの漬け込みの素
- だし:かつお節や昆布を合わせた、味噌汁や煮物に使うだしの素
商品は、1kgのポリ樽詰めを基本に、3kgの詰め合わせや、用途に応じた小さな袋などがそろう。味噌の食べ比べができる詰め合わせは、贈答用にも選ばれている。
製造の流れ
蒸した大豆をつぶし、米麹と塩を混ぜて仕込み、タンクの中で熟成させる。夏の暑さを越えさせることで、色と香りが落ち着く。麹は自社の麹室で造り、品温の管理を毎日行う。熟成が終わった味噌は、色や味、塩分を検査したうえで、ポリ樽や袋に詰めて出荷する。
所在地と地域とのかかわり
本社と工場は小室市内にあり、市の特産として、同じ市内の果樹や精密部品の産業と並んで、地域のものづくりの一つに数えられる。小室市のふるさと納税の返礼品にも、信州みその詰め合わせが加わっている。
地元の学校の見学や、地域のイベントでの味噌の量り売り、麹づくり体験などにも協力し、発酵食品の文化を伝える場になっている。同じ市の精密機械メーカーである北浅精機株式会社のように、市内には古くからの製造業が根づいており、味噌の蔵もその一つとして、まちの暮らしに結びついている。