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朝日野市(あさひのし)

別名: 朝日野

北海道のほぼ中央、内陸の盆地に広がる中核市。道内で札幕に次ぐ規模をもち、冬の寒さが厳しく、家具づくりのまちとして知られる。

概要

朝日野市は、北海道のほぼ中央、内陸の盆地に広がる中核市です。面積は約748平方キロメートル、人口は約31万人(令和8年現在)で、道内では札幕に次ぐ第2の規模をもちます。昭和60年に約36万4千人の最大を記録したあと緩やかに減り、現在はおよそ昭和46年ごろと同じ規模です。冬の寒さが厳しく、市域全体が豪雪地帯に指定されています。道北・道東への交通の結び目にあたり、周辺の町をふくめた広い地域の商業・医療・教育の中心をつとめています。

地理と気候

市は盆地の底にあたり、いくつもの川が合流する場所に開けました。西には山地が連なり、川が削った渓谷には変成岩の露出する景勝地があって、日本の地質百選にも選ばれています。年平均気温は約7.2℃、年間の降雪量は平均で557cmに達します。明治35年1月25日には氷点下41.0℃を観測し、これは国内の観測史上で最も低い気温として今も残っています。夏は盆地らしく気温が上がる日もあり、寒暖の差が大きい土地です。冬は川面から立ちのぼる霧が木々に凍りつく現象も見られ、厳しい寒さの中の風物詩になっています。

歴史

明治23年に朝日野村が置かれ、屯田兵や入植者によって原野の開拓が進みました。鉄道の開通で北海道の北と東をつなぐ要地となり、陸軍の師団が置かれたことも町を大きくしました。大正11年に市制を施行し、昭和30年から46年にかけては周辺の6つの町村を合併して現在の市域になりました。平成12年に中核市へ移行し、令和元年にはユネスコの「デザイン都市」に認定されています。戦後は軍の施設の跡地が学校や公園、住宅地として生まれ変わり、市街地の姿が整えられていきました。

産業

代表的な産業は家具づくりで、北海道産の広葉樹を使った「朝日野家具」は全国に知られています。木工の技術は職人の養成や展示会を通じて受け継がれ、デザインの面でも評価されてきました。このほか、パルプ工業、周辺の平地で営まれる稲作や野菜づくり、酒造などが地域の経済を支えています。盆地の澄んだ水と冷涼な気候は、米づくりや酒造りにも向いた条件となっています。

交通とアクセス

市の中心には鉄道の主要駅があり、札幕方面や道北・道東の各方面へ向かう路線が集まっています。市内には空港もあり、首都圏などとの空の便が運航されています。道央と道北をむすぶ高速道路や幹線道路も通り、物流の拠点としての役割も大きい土地です。市街地では、駅前から続く歩行者専用の通りが、買い物や催しの場として親しまれています。

暮らしと文化

市内には朝日野第三小学校などの市立小学校、朝日野東中学校などの市立中学校、道立朝日野高校のような道立高校があり、地域の学びを担っています。医療では、農業協同組合の連合会が運営する朝日野厚生病院が総合病院として地域を支えています。行政は朝日野市役所が担い、住民の暮らしにかかわる各種の手続きを受け付けています。神社では朝日ヶ丘神社が知られ、秋には境内の銀杏が色づきます。長い冬のあいだは、雪や氷を使った催しが開かれ、寒さを楽しむ文化も育ってきました。