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畑野青果店(はたのせいかてん)
韮里市の商店街の近くにある、旬の野菜や果物を並べる小さな八百屋。地元の桃やぶどう、秋の早生の栗など、季節ごとの品を店先に並べ、対面で声をかけながら売っている。
概要
畑野青果店は、山梨県の韮里市にある小さな八百屋です。駅から歩ける古い商店街の近くに店を構え、旬の野菜や果物を店先の台に並べて売っています。大きなスーパーに比べると品数は少ないものの、その日に入った品を中心に並べるため、季節の移り変わりが一目で分かる店として、近所の人に使われています。
場所とアクセス
店があるのは、城下だった盆地のまちの中心部です。駅から、古い商店街の中町通りの方へ歩いて行ける距離にあり、買い物の帰りや散歩のついでに立ち寄る人が多い場所です。店先に台を出し、奥に冷蔵のケースを置く、昔ながらのつくりです。営業は朝から夕方までで、夕方には売り切れる品も出ます。
歴史
店は、まちの商店街がにぎわった時期に、家族経営の八百屋として始まったと伝わります。もともとは、近所の農家から届く野菜を量り売りする小さな店でした。その後、車で買い物に行く人が増え、郊外に大きな店ができても、顔なじみの客に支えられて続いてきました。
品ぞろえと季節
山梨県の盆地は、桃とぶどうの産地として知られます。畑野青果店でも、季節ごとに品が入れ替わります。
- 春:山菜、アスパラガス、新玉ねぎ、いちご
- 夏:トマト、きゅうり、なす、とうもろこし、桃
- 秋:ぶどう、早生の栗、さつまいも、きのこ、柿
- 冬:白菜、大根、ねぎ、ごぼう、みかん、りんご
秋は特に動きが早く、九月の上旬には早生の栗が店先に並びます。ぶどうは数種類を少量ずつ置き、食べ比べができるようにしています。栗は小ぶりのものが多く、しっとりした甘さで、栗ごはんや渋皮煮に向く品として選ばれています。
仕入れと店の工夫
野菜と果物は、朝のうちに近くの産地や市場から仕入れます。盆地の農家が持ち込む少量の品も受け入れ、形が不ぞろいでも味のよいものは、袋詰めの手ごろな値段で並べています。店では、次のような工夫を続けています。
- 品ごとに、産地と入荷日を小さな札で書く
- 食べごろが分かりにくい果物は、その場で切り方や置き方を伝える
- 旬の終わりが近い品は、まとめ買いの値段にする
- 注文を受けた詰め合わせは、前日までに予約して用意する
地域とのかかわり
商店街の近くにあるため、周囲の店とのつながりも深く、お盆や年末には、贈答用の果物の詰め合わせを頼む人が増えます。店の近くには、氷菓子を売る畑野の氷菓子の店もあり、夏は果物を買ったついでに立ち寄る人もいます。学校帰りの子どもが、おつかいで野菜を買いに来る光景も見られます。
利用の目安
朝の早い時間は品がそろい、昼すぎは売り切れの品が出ます。栗や桃のような短い旬の品は、入荷の時期に合わせて来ると手に入りやすくなります。支払いは現金が中心です。市の城下町の面影を残す商店街の、日々の台所を支える店として、韮里市の暮らしの一部になっています。