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町原市(まちはらし)
東京都多摩地域の南部にある、人口約42万人の市。大きな乗換駅のまわりに繁華街と商店街が広がり、その外側に住宅地と丘陵の緑が続く。
概要
町原市は、東京都の多摩地域の南部にある市である。人口は約42万人、面積は約71.5平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり約5,900人にのぼる。都の中でも南の端にあたり、神奈川県の三つの大きな市と境を接している。駅周辺には百貨店やファッションビルが集まる首都圏有数の繁華街があり、そこから外側へ住宅地と商店街が広がる。さらに外縁には丘陵と緑も残る、住宅都市であり商業都市でもある市である。
位置と地勢
市域は多摩丘陵の南西部にあたり、起伏のある地形が特徴である。市の北部から西部にかけては丘陵地に造成された大規模な住宅地が多く、南部は神奈川県との境に近い。市域は東西に長く、市内には複数の民営鉄道の駅が点在する。そのため、地区ごとに生活の中心となる駅が異なる。
歴史
昭和33年(1958年)2月1日、町原町、鶴川村、忠生村、堺村の1町3村が合併して市制が施行された。当時の人口は約6万1千人だった。もとは養蚕や農業が中心の地域で、江戸時代から宿場や市の立つ町として人が集まっていたとされる。高度経済成長期に鉄道沿線の宅地開発が進み、昭和43年(1968年)には市の南端近くに新しい鉄道駅が開業して、新興住宅地が広がった。人口は平成15年(2003年)に40万人を超えた。平成24年(2012年)7月には新しい市庁舎へ移った。
交通
中心となる町原駅は、民営の鉄道会社の二つの路線が交わる乗換駅で、多摩地域で最も乗降客の多い駅のひとつである。新宿方面や神奈川県方面へ乗り換えなしで出られるため、通勤や通学、買い物の客でにぎわう。市内にはほかにも民営鉄道の路線が通り、駅から住宅地へはバスが網の目のように結んでいる。市境を越えて隣の市へ向かう路線バスも多く、鉄道とバスをあわせて暮らしの足になっている。
商業と産業
市の産業の中心は商業とサービス業である。駅の周辺には大型の百貨店、専門店ビル、飲食店街、古くからの商店街が隣り合い、買い物と飲食の街として近隣の市からも客を集める。駅から離れた住宅地では、小さな商店街や食料品店が日々の買い物を支えている。市内には空調や給排水の設備工事を行う北嶺設備工業株式会社のように、本社を置く企業もある。
主な施設
市内には、災害拠点病院に指定された市民病院、版画を専門に収集・展示する国際版画美術館、人気漫画を題材にした美術館、サッカー専用のスタジアムなどがある。大学や専門学校も複数あり、若い世代が多く通う学生のまちの側面ももつ。また、住宅地の近くには木陰のある遊歩道の西町緑道や、地域の人に親しまれる小さな神社の後ろ山神社があり、暮らしの身近な場所になっている。
暮らしと地域
駅前の繁華街とは対照的に、住宅地では公園や緑道が整えられ、散歩や子どもの遊び場として使われている。丘陵の谷あいには、雑木林や小さな田畑、湧き水の残る場所もあり、都心への近さと自然の近さを両立していることが、子育て世代や高齢世代の双方に選ばれる理由になっている。夏には各地区の神社で祭りが開かれ、新しい住民と古くからの住民が顔を合わせる機会にもなっている。