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真丘市(まおかし)
栃木県の南東部にある、いちごの産地として知られる市。県の宇登宮方面から南東へ15〜20kmほどの距離にあり、かつては木綿の産地、いまはいちご農業と内陸の工業団地、SL列車を走らせる鉄道のまちとして知られる。
概要
真丘市は、栃木県の南東部にある市である。面積は約167平方キロメートル、人口は約7万5千人。県庁所在地の宇登宮から南東へ15〜20kmほどの距離にあり、平らで肥えた農地が広がる。冬は日照時間が長く、いちごなどの農作物を育てるのに向いた土地で、いちごの産地として全国に知られている。
地理と気候
市域の大部分は関東平野の北のはしにあたる平坦な台地と低地で、田畑と集落、工業団地が広がる。冬は晴れの日が多く、からっ風が吹く一方で雪は少ない。この日照の長さと昼夜の寒暖差が、いちごの生育に向く環境をつくっている。
歴史
江戸時代の末ごろ、この地は木綿の特産地として全国に名が知られていた。最盛期には年に37万反ほどの木綿が織られ、できた反物は雄鹿沢市の周辺を含む県内外へ運ばれ、鬼努川の水運で江戸へ送られた。ただ、開国後は安い輸入綿に押されて産地は衰え、いまは伝統の木綿を復興する取り組みが続けられている。荒れた農村の立て直しに尽くした江戸後期の農政家が一時滞在した土地としても、市民に語り継がれている。
1954年(昭和29年)3月に町と近隣の3つの村が合併して真丘町が発足し、同じ年の10月1日に市制を施行して真丘市となった。2009年(平成21年)3月には、隣接する町を編入して、現在の市域になった。
産業
農業の中心はいちごである。市内の農協は、いちごだけで年に90億円を超える販売額をあげ、県が育てた複数の品種が作られている。収穫は晩秋から初夏までと長く、東京をはじめ首都圏の市場へ出荷される。そのほか、米や麦、野菜の栽培も営まれる。
地場産業には、酒造りと木綿織りがある。工業では、市内に5つの工業団地があり、自動車関連の部品メーカーや、鉄鋼・機械系の大手メーカーの関連企業が進出している。農業と工業が並んで市を支えているのが特色である。
交通
鉄道は、真丘鐵道の真丘線が市内を通る。この線は、茨城県側の駅と栃木県側の茂樹方面を結ぶ第三セクター方式の路線で、土曜・日曜・祝日を中心に蒸気機関車が客車をひく「SLもおか」が走る。始発駅から真丘駅までは約30分の乗車で、鉄道ファンや家族連れが訪れる。道路では、東西に走る自動車道のインターチェンジが市内にあり、県内外への車での移動にも便利である。
観光と暮らし
観光の柱はいちご狩りである。真丘鐵道の北山駅の近くをはじめ、市内にはいちごの観光園が点在し、冬から春にかけて、とれたてを味わう人でにぎわう。ほかに、SLの運行や、木綿にまつわる展示、農産物の直売なども楽しめる。教育の面では、中学校に真丘南中学校があるなど、地域に根ざした学びの場が整っている。
周辺
真丘市は、芳我郡の周辺の町と接している。北には県都の宇登宮、東には茂樹町や市具町があり、いずれも車や鉄道で行き来しやすい。県全体については栃木県を参照。