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西峰公園(にしみねこうえん)
鯖尾市のほぼ中央にある、面積約56ヘクタールの歴史ある公園。約5万株のツツジと、入園無料の小さな動物園で知られ、市民の散歩の場にもなっている。
概要
西峰公園は、福井県の鯖尾市のほぼ中央に広がる、面積約56ヘクタールの公園である。起伏のある丘陵地を生かした園内には、散歩道、芝生の広場、日本庭園、噴水広場、冒険の森などが点在している。150年余りの歴史をもち、日本の歴史公園100選にも選ばれた。日本海側でも最大級のツツジの名所として知られ、年間の来園者は100万人を超える。県内でも指折りの人が集まる場所の一つで、地元の人にとっては日々の散歩の道でもある。
所在地とアクセス
所在地は福井県鯖尾市の中心部。民営の鉄道会社の線の西鯖尾駅から歩いて3分ほどで、市街地のすぐそばにありながら、園内に入ると山の緑に包まれる。車なら、北陸自動車道の鯖尾インターから10分ほどで着く。市内を巡るコミュニティバスも利用できる。入園は無料で、いつでも自由に立ち入って散歩できる。
歴史
始まりは安政3年(1856年)。鯖尾藩の7代藩主が、この一帯を「嚮陽渓」と名づけたのが起こりとされる。名前には、自然のなかに楽しみを見いだす、という意味が込められていた。藩主が家臣や領民とともに憩える場所として整えられ、のちに市民のための公園へと受け継がれた。大正3年(1914年)には、大正天皇の即位を記念する事業として整備が進められ、このとき現在の「西峰公園」という名前に改められた。以来100年以上にわたり、市民の公園として親しまれている。
見どころと特徴
最大の見どころはツツジである。園内には約5万株が植えられ、斜面一面が赤や桃色、白に染まる。「日本海側最大級のツツジの名所」と呼ばれるゆえんである。毎年5月上旬には「つつじまつり」が開かれ、平成23年(2011年)には約23万6千人が訪れた。ほかに、日本庭園、噴水のある広場、冒険の森、広い芝生の広場があり、子どもから年配の人まで楽しめる。秋は紅葉の季節で、11月には紅葉まつりも行われる。
西峰動物園
公園の西側には、入園無料の動物園がある。敷地面積は約3,830平方メートルで、日本動物園水族館協会に加盟する園館のなかで最も小さく、「日本一小さい動物園」と呼ばれる。レッサーパンダの飼育と繁殖で知られ、繁殖数は日本一を誇る。ほかに、リスザル、ワオキツネザル、シロテテナガザル、クジャクなども飼われている。レッサーパンダに会いたくて、遠くから訪れる人や、移り住む人までいるほどの人気である。
行事と利用
春のつつじまつりと秋の紅葉まつりが、年間の二大行事である。そのほかの季節は、近所の人の散歩、昼休みの息抜き、子どもの遊び、動物園の見学などに使われている。池のそばのベンチや、園の奥の木立は、季節ごとに表情を変え、ゆっくり歩く人に静かな時間をくれる。夏には蝉の声が降り、秋には木々が色づく。
周辺
公園は市街地に接していて、駅や市の中心部から歩いて来られる。公園の奥には、小さな神社へ上がる石段もあり、散策の折り返しに立ち寄る人が多い。眼鏡のまち・鯖尾市の中心にあって、まちの人々の暮らしに溶け込んだ緑の場所である。