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高峯市(たかみねし)

別名: 高峯、山あいの小京都

岐阜県の北部、山あいに位置する市。全国の市のなかでも面積が際立って広く、城下町の古い町並みと春秋の祭、牛肉や家具で知られる。

概要

高峯市は、岐阜県の北部にある山あいの市である。面積は約2,177平方キロメートルと、全国の市区町村のなかで最も広い。人口は約7万8千人で、昭和11年11月1日に市制を施行した。平成17年2月1日に、周辺の9つの町村を編入して現在の広さになった。県の北端に近く、東には3,000メートル級の山々が連なり、長野・富山・石川・福井の各県と接している。城下町の面影を残す町並みから、「山あいの小京都」と呼ばれる。

所在地とアクセス

市の中心は盆地にある旧市街で、民営の鉄道会社の本線が通る高峯駅が玄関口となる。駅の近くには、バス会社が運行する路線の拠点となるバスセンターがあり、周辺の温泉地や山岳地、県外の都市へ向かう路線が出ている。市域が広いため、旧市街から北東の山岳地帯までは、車で1時間以上かかる場所もある。

地形と気候

市内の東側には、乗倉岳や槍ノ岳、穂高の峰々をはじめとする険しい山脈がそびえる。宮之川など、市内を源にする川が、太平洋側と日本海側の両方へ分かれて流れていることも特徴である。気候は気温の年較差と日較差が大きい内陸性で、豪雪地帯に指定されている。市街地の観測では、年平均気温は約11.4度、年間降水量は約1,780ミリ、年間の降雪量は約305センチである。

歴史

安土桃山時代の天正13年(1585年)に、城が築かれ、城下町として整えられた。江戸時代の元禄5年(1692年)に幕府の直轄地となり、城は3年後に取り壊されて、代官にあたる役人が地域を治めるようになった。商家や酒蔵が並ぶ町人のまちとして栄え、その町割りが今の旧市街に受け継がれている。明治になってからは数度の区画の変更を経て、現在の県に属している。

見どころと特徴

観光客は年間約480万人(令和7年度)にのぼり、旅行ガイドでも高い評価を受けている。主な見どころは次のとおりである。

産業と食

農業では、宿那かぼちゃや紅かぶなどの地野菜が知られる。畜産では、肉質のよい高峯牛が全国に名を知られ、市内では串焼きや朴葉みそ、中華そばなどの郷土の食も楽しめる。工業では、家具づくりが盛んで、一位の木を彫って仕上げる一位彫りといった伝統工芸も続いている。木材の産地にふさわしく、家具や建具の工房が点在する。

行事と暮らし

代表的な行事は、春と秋に行われる高峯祭である。華やかに飾った屋台が旧市街を曳かれ、からくり人形の奉納や夜の提灯行列が見どころとなる。このほか、朝市が毎日開かれ、地元の野菜や漬け物、花が並ぶ。

暮らしの施設

市内には、子育てを支える施設として、私立のつばめ保育園などの保育園がある。市域が広いため、地域ごとに学校や診療所が置かれ、冬の除雪や雪下ろしは暮らしに欠かせない作業になっている。