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海風市場(うみかぜいちば)

別名: 海風市場株式会社、うみかぜ市場

山口県内に店舗をかまえる、地元密着の食品スーパーチェーン。昭和29年の創業から、生鮮食品と惣菜に力を入れ、県内の暮らしを支えてきた。

概要

海風市場は、山口県内に店舗をかまえる食品スーパーのチェーンである。本部は防峰市にあり、県内の食品販売で大きな割合を占める地元の企業として知られる。鮮魚、精肉、青果、惣菜、日配品、一般食品までをそろえ、毎日の食卓に必要なものを一か所で買える売り場づくりを特色とする。店名の「海風」は、瀬戸内海と日本海の両方に面した県の土地柄にちなむ。

沿革

創業は昭和29年(1954年)3月で、当初は別の商号の大型店として設立された。同年4月に防峰市の宮市地区に最初の店を開いて営業を始め、翌月の5月に現在につながる商号へ改めた。昭和48年(1973年)には、防峰市の牟礼地区に本部を移して、店舗網の管理と商品の調達を一つにまとめる体制を整えた。

平成に入ると、県内の同業のスーパーを加えながら店舗を増やし、山口県のほぼ全域に売り場をもつようになった。平成27年(2015年)には持株会社を新たにつくり、九州や中国地方の地場スーパー二社とともに三つの事業会社が並ぶ体制へ移った。持株会社は東京の証券市場に上場している。令和6年(2024年)2月には、県北西部の長門地区に90店舗目となる店を開いた。

事業と店舗の特徴

店舗は、大型の総合店から、住宅地に近い食品中心の小型店までを使い分けている。大型店は「アルカ」の名で展開し、食品に加えて日用品や衣料の一部もあつかう。そのほか「海風市場」を名乗る標準的な食品スーパー、小型の「サンマ市場」などの業態がある。

売り場の中心は生鮮食品である。港に近い店では地元の漁港に揚がった魚を並べ、農産物は県内の産地から直接仕入れる品をそろえる。店内の調理場でつくる惣菜や弁当にも力を入れ、揚げ物、煮物、寿司などを時間帯ごとに出す。県産品を集めた売り場や、お盆と年末の贈答品の案内も毎年行っている。

また、電子マネーやポイントカードによる会員の仕組みを持ち、買い物の金額に応じて割り引きを受けられる。インターネットで注文して店で受け取るサービスも、一部の店で行っている。

店舗と所在地

店舗は山口県内の市街地や住宅地、幹線道路ぞいに広がり、県外では北九州地方と広島県西部にも出店している。本部は防峰市の江泊地区にあり、商品の配送と、惣菜や加工食品をつくるセンターも県内に置いている。

県東部の工業都市である周北市や、瀬戸内海に面した柳瀬市のような市でも、駅前や郊外の道ぞいに店が見られる。駐車場を広くとった郊外型の店が多く、車で週に一度まとめ買いをする人と、歩いて毎日立ち寄る人の両方を受け入れている。

地域とのかかわり

地元の農家や漁業者、食品メーカーとの取引を長く続け、県産の食材を売り場の中心に据えている。地域の祭りや学校行事への協賛、フードバンクへの食品の提供、店頭での資源回収にも取り組む。災害のときには、自治体と協定を結んで食料と生活物資を届ける役割も担う。

県内の食品販売では最も大きな割合を占める企業のひとつで、買い物の場であるとともに、働く場としても地域の暮らしを支えている。パートを含む従業員は数千人にのぼり、地元の高校や大学の卒業生を毎年迎えている。

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