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浜野市(はまのし)

別名: 浜野、浜野港のまち

島根県西部の日本海に面した港のまち。カレイやノドグロなどの水産物と、その干物づくりで知られ、城下町の歴史と神楽の文化も受け継いでいる。

概要

浜野市は、島根県西部の石見地方にある、日本海に面した港のまちである。人口は約4万8千人、面積は約690平方キロメートルで、海岸から山あいまで広い市域をもつ。漁業が中心の産業で、水揚げされた魚を加工する干物づくりが盛んなことから、「干物と海産物のまち」として知られている。

地理と市域

北は日本海に開け、海沿いに漁港と市街地が連なる。南へ進むと中国山地につながる山あいが広がり、川沿いの集落や温泉地が点在する。海岸には、波に削られた岩の平らな海岸や海水浴場があり、夏には家族連れが訪れる。

歴史

江戸時代には、市街地のあたりが藩の城下町として栄え、山あいの一部は隣の藩の領地であった。港は北前船の寄港地としても使われ、海運と漁業で発展した。昭和15年11月3日に市制を施行し、平成17年10月1日には、周辺の3つの町と1つの村と合併して現在の市域になった。この合併により、それまであった郡は消滅した。

水産業と干物

主な産業は漁業である。市では、マアジ・ノドグロ・カレイを「三魚」と名づけてブランド化し、全国への発信と水産資源を守る取り組みを進めている。カレイの水揚げは特に多く、年間約750トンに及ぶ年もあり、アナゴの水揚げも全国有数である。県内で作られるカレイの干物は約4割を占め、その大半がこの市で作られている。漁港で水揚げされた鮮度の高い魚は、市内の加工会社で干物、缶詰、切り身などに仕上げられ、百貨店や通信販売、飲食店へ出荷される。

港と交通

市内の港は国の重要港湾で、隣国の港との間にコンテナ船の定期航路がある。鉄道は民営の鉄道会社の山陰の本線が通り、市の中心駅は海に近い。道路は自動車道が内陸の幹線道路と結ばれ、広島方面とも行き来しやすい。日浦運送株式会社 のように、市内に本社と車庫を置いて建材・食品・日用品を運ぶ運送会社もあり、港と陸の物流を支えている。

文化と観光

地域の伝統芸能として神楽が受け継がれ、各地で上演される。この神楽は、地域の文化財を一括して認定する制度の対象にもなっている。海辺には、国の天然記念物に指定された波打ち際の岩の景観があり、港のそばには水族館も建つ。海水浴場や温泉もあり、新鮮な地魚料理を目当てに訪れる人が多い。また、高台の住宅地の近くには 朝日ヶ丘神社 があり、家内安全や豊漁を願う人が参拝する。

暮らしと教育

市内には、平成12年に開学した県立の大学があり、県西部の高等教育の拠点になっている。市街地にはドラッグストアの ミナト薬品 が3店舗あるほか、自動車整備工場の カモメオート など、暮らしを支える店が並ぶ。

まちの特色

浜野市は、港と干物、そして城下町と神楽の文化を併せもつまちである。魚の水揚げから加工、出荷までが一つの地域でつながっていることが、このまちの強みであり、地元の食材を生かしたブランドづくりが今も続けられている。

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