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千寿山公園(せんじゅやまこうえん)
雄鹿沢市の中心部の近くにある、小高い山を利用した市営の公園。約300本のサクラと千本を超えるツツジで知られ、観覧車などの遊具や古い寺院もある。
概要
千寿山公園は、雄鹿沢市の市街地の北にある小高い山を利用してつくられた都市公園です。面積は約2万7千平方メートル(27,372平方メートル)で、高台からは雄鹿沢市街を見渡せます。春は桜、初夏はツツジの名所として親しまれ、児童遊園地を備えた家族連れの遊び場としても使われています。入園は無料で、昔ながらの素朴な雰囲気が残っています。市民からは親しみを込めて「千寿山」と呼ばれ、休日には散歩や花見、子どもの遊びに訪れる人の姿が絶えません。
歴史
第二次世界大戦より前の町の時代から、この山はすでに公園として整えられており、当時は「第二公園」と呼ばれていました。昭和23年(1948年)に、市制施行の記念事業として公園が拡充され、その目玉として児童遊園地と小さな動物園が併設されました。動物園ではキツネ、クマ、サル、シカ、タヌキなどが飼われていました。動物園は時代の移り変わりとともに姿を消しましたが、遊園地の部分は今も園の中心として親しまれています。
園内の寺院である紫雲山千寿院は、天文4年(1535年)の創建と伝わります。はじめは修験道の影響のもとにあった寺で、江戸時代には朱印状を与えられた寺院でした。鎌倉時代の作とされる木造の千手観音像が伝わり、昭和56年(1981年)に市の文化財に指定されています。
花と自然
園内には約300本のサクラ(ソメイヨシノ、ヤマザクラ、シダレザクラなど)と、1,000本を超えるツツジが植えられています。サクラの見ごろは4月上旬から中旬、ツツジの見ごろは4月中旬から5月上旬です。4月の花見の時期には「千寿山公園さくら祭り」が開かれ、夜桜を楽しむ人や屋台に並ぶ人で賑わいます。近年は、園内のソメイヨシノの1本が、開花を観測する市の標本木に指定されました。新緑の季節にも木々の緑が明るく、葉桜やツツジのつぼみを眺めながらの散策に向いています。
遊具と施設
昔ながらの遊園地の雰囲気が残り、観覧車、おとぎ電車、ジェットスター、自動木馬、滑り台などがあります。乗り物の料金は一律50円(自動木馬は30円)と手ごろで、小さな子どもを連れた家族が気軽に楽しめます。観覧車からは雄鹿沢市街の景色を眺めることができ、高いところが苦手な大人には少し勇気のいる乗り物でもあります。夏には市民プールも開かれ、園は季節ごとに違った顔を見せます。
千寿院
園内には、紫雲山千寿院の本堂と赤い仁王門があります。山の斜面に建つ朱色の門は、桜や新緑によく映え、園のシンボルのひとつになっています。千寿院は下埜三十三観音霊場の札所の一つで、巡礼や参拝に訪れる人もいます。遊園地のにぎやかな声と、静かな境内の空気が隣り合っているのも、この公園ならではの特徴です。
所在地・利用案内
所在地は雄鹿沢市千寿町です。最寄りの雄鹿沢駅から徒歩で25分ほどで、無料の駐車場が約80台分あります。年間の来園者は6万人あまり(令和4年度で約6万3千人)で、花の時期の週末にもっとも混み合います。
周辺の公園とのちがい
同じ市内の公園には、城跡の城嶺公園や、大きな総合公園の自然の杜総合公園があります。城嶺公園が約2万株のヤマツツジで知られ、自然の杜総合公園がスポーツ施設と広い自然の区域を備えるのに対し、千寿山公園は市街地に近い、小さな山の公園です。短い時間でも立ち寄りやすく、桜と観覧車と古い寺院が一か所で味わえる点が、地元の人に長く愛されてきた理由といえます。