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米戸市(よねどし)

別名: 米戸、山陰の商都

鳥取県西部にある市。南に大嶺山、北に日本海、東に中の海を望む平野に広がり、古くから商業で栄えて「山陰の商都」と呼ばれる、県内第2の都市。

概要

米戸市は鳥取県の西部にある市です。南に大嶺山、北に日本海、東に中の海を望み、山と海と湖に囲まれた平野に市街地が広がっています。人口は約14万2千人(2026年9月時点)、面積は約132平方キロメートルで、県庁所在地の鳥浜市に次ぐ県内第2の都市です。古くから商業が栄えたことから「山陰の商都」と呼ばれています。県西部の暮らしと経済の中心として、周辺の町や隣県からも買い物や通院、通学の人が集まります。

位置とアクセス

北は境浜市と日吉津の村、南は大嶺山の麓の町々、東は隣県の市と接しています。市の玄関口は米戸駅で、民営の鉄道会社の本線、南へ向かう路線、北西の港町へ向かう路線の3本が交わります。駅の周辺には商業ビルや飲食店、宿泊施設が集まり、乗り換えの人でにぎわいます。市内には空港があり、東京(羽田)との間に定期便が飛んでいます。道路では2本の自動車道が通り、国道も6路線が市内を走るなど、山陰の陸の交差点になっています。

歴史

米戸は、隣の地方や山の向こうの地方へ通じる道が分かれる場所にあり、中世の終わりに米戸城が築かれて城下町が形づくられました。城は慶長7年(1602年)ごろに完成したとされ、山の斜面に石垣を登らせる「登り石垣」が残る、全国でも数少ない城です。城下町は北前船の寄港地としても栄え、商人のまちとして発展しました。明治以降は鉄道の開通とともに、物資が集まって運ばれる流通の拠点としての性格をいっそう強めました。昭和2年(1927年)4月1日に市制を施行し、これは県内で2番目の市でした。平成17年(2005年)3月31日には、西の淀野町と合併して、現在の市域になりました。

産業

農業では白ねぎや葉タバコがよく知られ、冬には港の水揚げによる松葉ガニも名物になります。工業では、製紙工場や電子機器の工場が立地しています。商業では、駅周辺に百貨店などの大型店が並び、西部の中心的な商業地として周辺の町からも人が訪れます。中心部には古くからの商店街も残り、地元の店と大型店が共存しています。

暮らしと文化

市の中心部には、市立の図書館としてみなと図書館があり、昭和17年に商品陳列所の一室で始まった歴史をもっています。医療の面では、市内の総合病院として米戸中央病院が地域の中核を担っています。食の面では、澄んだ牛骨だしの中華そばが市の名物として親しまれており、駅の近くにはまちなか食堂のような食堂もあります。この地方の牛骨そばの店が集まる同盟もつくられ、市外からも味を求める人が訪れます。

見どころ

城あとの丘からは、市街地と中の海、そして遠くに大嶺山を一望できます。大嶺山は中国地方で最も高い山として知られ、登山やスキー、夏の避暑に多くの人が訪れる山です。北の海岸には温泉地や砂浜が続き、海水浴や海釣りも楽しめます。中の海の湖畔は、渡り鳥が羽を休める場所としても知られ、四季を通じて散歩やサイクリングに親しまれています。

まちの特徴

山と海と湖が近く、買い物や仕事の場である市街地と、農地や水辺の風景が同じ生活圏の中にあります。古くからの商人のまちの気風が残り、人の往来が多いことから、県西部の玄関口として、交通・商業・医療・教育の機能が集まる市になっています。