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小柾市(こまさし)
石川県南部の日本海沿いにある、人口約10万人の市。空港と航空自衛隊の基地があり、2024年3月に新幹線の小柾駅が開業した。建設機械のメーカーを中心とする機械工業のまちで、焼き物や畳表、温泉でも知られる。
概要
小柾市は、石川県南部の日本海沿いにある市である。人口は約10万3千人(2026年10月の推計)、面積は約371平方キロメートルで、1940年に市制を施行した。市内には空港と航空自衛隊の小柾基地があり、2024年3月16日には新幹線の小柾駅が開業した。陸・海・空の交通がそろう、県南部の交通の要地である。地元ゆかりの建設機械メーカーが大正時代に創業した土地で、機械工業の「企業城下町」として発展してきた。一方で、焼き物などの伝統工芸、畳表に使うイグサの栽培、温泉など、古くからの産業や文化も受け継いでいる。
地理
市域は、日本海に面した海沿いの平野から、東の白嶺の山すそに続く山あいまで広がる。市の中央を梯野川が東から西へ流れ、河口の近くに市街地が開けている。市の南部には潟の木庭潟があり、山あいには赤嶺ダムでせき止められた赤嶺湖がある。県内では白嶺市、加我市などと接し、南東は山を越えて福井県の勝峰市と境を接する。冬は日本海側の気候で雪や雷が多く、平野では稲作が営まれている。
歴史
江戸時代の1639年、加賀藩の三代藩主が隠居の地として小柾城に入った。城下には町人や職人が集まり、商工業の基礎がつくられた。1921年には地元ゆかりの建設機械メーカーが創業し、のちに国内有数の機械工業の拠点へ育った。1940年、小柾町と周辺の町村が合併して小柾市が誕生し、戦後も周りの村を編入して今の市域になった。戦時中に造られた飛行場は、戦後に航空自衛隊の基地と民間の空港を兼ねる飛行場となった。2024年3月16日には新幹線が市内まで延び、小柾駅が開業した。
交通
市の西部にある空港は、自衛隊と民間が共用する飛行場で、国内線のほか国際線も発着する。空港ターミナルビルの2階には、離着陸を窓ごしに眺められる喫茶 アプローチがある。鉄道は、新幹線のはばたき広場を東口にもつ小柾駅に速達タイプの列車も停まる。在来線は第三セクターの鉄道が市内を南北に通り、明嶺駅などがある。道路は自動車道が市内を通り、小柾インターと安宅パーキングエリアのスマートインターがある。
産業
地元ゆかりの建設機械メーカーの工場や関連会社が多く、油圧機器の部品などを作る柾栄精機株式会社をはじめ、機械・金属加工の会社が集まる。伝統工芸では九多焼が知られ、窯元や絵付けの工房がある。小柾は畳表に使うイグサの産地として北限にあたり、「小柾表」と呼ばれる畳表で知られる。織物や農業も営まれ、空港や新幹線を生かした観光と産業の振興が進められている。
見どころと行事
海沿いの安宅には、芝居「御進帳」の舞台として知られる安宅湊の関跡がある。山あいの那多寺は、奇岩と秋の紅葉で知られる古い寺である。温泉では、山あいの粟生温泉のほか、市内の粟瀬温泉が日帰りの湯として親しまれている。駅の近くには、建設機械の歴史を伝える緑地「柾の杜」や、科学の体験施設「サイエンスヒルズこまさ」がある。毎年5月中旬の「天幕まつり」では、飾り立てた曳山が町を巡り、曳山の上で子どもたちが芝居を演じる「曳山子ども芝居」が奉納される。1月には住宅地の柾森神社などで左義長が行われる。
教育
市内には、公立小柾大学のほか、県立小柾南高校、県立小柾高校などの高校がある。